セリエA、国外放映権料を3倍にする皮算用。

セリエAの放映権は2024-25シーズンから新しいサイクルが始まりますが、早くも動きが出ているようです。ロイターはセリエAの内部文書を入手したと報じており、それによるとニューヨークに新たな拠点を開設。ロンドンやアブダビでも開設を計画しており、国外向けの放映権販売を強化していく方針のようです。

今後の放映権料についても、以下の目標が示されています。次の次のサイクルまでに、総額は約1.5倍に。国外向けは約3倍に増やすという計画です。それでもプレミアリーグ(国内:51億ポンド、国外:53億ポンド)と比較するとまだまだ及ばないわけですが。


●現行サイクル (2021-22~23-24シーズン)

 35.7億ユーロ (国内: 29億ユーロ、国外: 6.7億ユーロ)

●次期サイクル (2024-25~26-27シーズン)

 43億ユーロ (国内: 32億ユーロ、国外: 11億ユーロ)

●次々期サイクル (2027-28~29-30シーズン)

 53億ユーロ (国内: 34億ユーロ、国外: 19億ユーロ)


これを実現するためのキーとしては、まずアメリカ市場があげられます。現在の権利を保有しているのはCBSで、年間5,500万ユーロと報じられていますが、アメリカではサッカーの放映権料が高騰しておりその流れに乗りたいところ。もっとも、ワールドカップ終了後も流れが持続しているかは不透明です。

もうひとつは、放映権を含むメディア管理会社を分割し、出資を受け入れることです。2020年にはCVCキャピタル・パートナーズらに株式の10%を17億ユーロで売却すると報じられていたのですが、この話はいつのまにか破談になっていました。その後、CVCはリーグ・アン、そしてラ・リーガとの契約を成立させています。


セリエAにはCVC以外の投資ファンドがアプローチしているとの噂も。プレミアに追いつくのは難しいとしても、他のリーグに引き離されれば没落が待っています。動くなら早いに越したことはありませんが、果たして足並みが揃うのでしょうか。

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