JFL・FC大阪、J3昇格に敵チームのアシストか。

今季のJFLは、Jリーグ参入をめざす奈良クラブとFC大阪が昇格の条件である4位以上の成績を確定させました。奈良クラブはその他すべての条件を満たし、来季のJ3昇格を確定させましたが、FC大阪についてはもうひとつクリアすべき条件が残っています。


ホームゲームで1試合平均2,000人以上の観客を動員するというもので、11/20に開催されるホーム最終戦で3,732人が必要となります。東大阪市をホームとするFC大阪は、この試合に花園ラグビー場を確保して必勝態勢を敷いています。ゲストとして元ラグビー選手の大畑大介氏や、大阪府の吉村知事などが招かれており、絶対に負けられない戦いです。

この試合の相手となるMIOびわこ滋賀は現在JFL最下位であり、このままだと地域リーグに降格の可能性があります。降格を回避するには自力で最下位を脱出するほか、もうひとつの可能性があります。FC大阪がJ3昇格を決めれば、今季の降格枠がなくなるのです。


なので、観客動員数を達成すればMIO側にとっても試合結果が関係なくなり好都合。アウェーからの動員が後押しになるかもしれません。

さて、奈良とFC大阪が昇格すれば、来季のJリーグは60クラブに達することになります。Jリーグは60クラブを上限と考えており、今後はJ3とJFLの間で入れ替えが検討されることになります。J1~J3のクラブ数は18-22-20となる見込みですが、それを20-20-20にする案も出ているとのことです。


JFLはアマチュアのトップリーグであり、J3とは同格だということに建前上なっていたのですが、今後は名実ともにJFLが4部リーグ相当ということになります。

天皇杯でJ2の甲府が優勝するといった夢もあるものの、結局のところは大都市圏にあるクラブが資金面で有利であり、また戦力均衡をはかるのか、アジアや世界で戦えるビッグクラブを育成するかといった方針も長年議論されています。このあたりは、DAZNとの契約が区切りを迎える2028年までにはきちんと固めておかねばなりません。

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