放映権料のざっくりな決まり方入門
ゴールデンウィークに入ったし、しばらくはネタ切れすると思うので、今回はあえて原点に戻ったお話です(^_^;)
大袈裟なタイトルをつけてるけど、言いたいことはごく単純。
「視聴者数×人気」
という基本を押さえて置けばだいたいOK。
この場合の人気とは将来への期待であったり、個々のファンの熱狂度なんかも含まれる。
ビジネスで言えば、いわゆるLTV(顧客生涯価値)のこと。現在、および未来のファンが落としてくれるであろう金額の合計が放映権料に見合うものであるか、判断が求められる。
「地上波>衛星波(>ネット)」
「無料放送>有料放送」
このあたりもわかりやすい。多くの視聴者を見込めるほうが高くなる。ネットはまだこれからなので安いことが多いが、正確なデータがとれる長所から、今後はどんぶり勘定なしで細かい計算により決まっていくはず。
ちなみにNHKは「無料放送」として扱われる。受信料とってるじゃん、と言われるけど国民全員から(建前上は)公平にとっているので有料とは扱われない。
これはイギリスのBBCも同じこと。有料放送ではなく「公共放送」なのです。はい。
「ライブ>ディレイ>ダイジェスト」
ライブがもっとも高いのは当然のこと。それではちょっと…という方のために、数分程度遅らせるディレイ(ニアライブともいう)を提供する場合も。
また、多くの国に輸出するという目的も込みでダイジェスト版を編集して提供することがある。そういう場合は当然お安めとなる。
また、主催者側も「世界●●か国で放送!」と数字を盛ることができる。
なお、これらの権利は包括的に販売されることもあれば、バラ売りされることもある。
よく「独占契約!」と発表されることがあるけど、プレスリリースを読むと包括的に全部の権利を獲得してるケースって意外と少ない。だからリリースの中身はよく読もう。
地域では基本的に国単位だが、もっと広い範囲向けに販売されることもある。言語とか文化の違いもあっていろいろと細かい。
放映権を購入した者がさらに第三者に対して許可を与えることができる場合がある。(いわゆるサブライセンス)
このあたりを押さえておくと、きっとこのブログがもっと楽しめるはずです。たぶん。
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