Netflixがスポーツに興味を示さない理由

AmazonやFacebookといった巨大ネット企業がスポーツコンテンツに目を向けているいま、Netflixからはそういう話が聞こえてこない。その理由について何となく腑に落ちたのがこの記事。
スポーツに限らず、国際的なイベントをライブ配信すればトラフィックに多大な影響を及ぼす。
Netflixもアメリカのプライムタイムになるとライブ配信をやってないのに莫大なトラフィックを消費するという。それを少しでも分散するための工夫がいろいろ書かれている。

まず単純な話、世界中でサービスを実施すること。時差によってトラフィックを分散する。そして、各国において深夜にあたる時間帯にあらかじめ人気のコンテンツを送信してしまう。深夜ならトラフィックの負担が低く、かつ回線料金も安い。さらに直接コンテンツが入ったサーバを持っていくこともあるという。

この話を聞いてつい思い出してしまったのが、通信カラオケのシステム。そしてその原点となった、パソコンソフトの自動販売機「ソフトベンダーTAKERU」だ。
30年前に苦労してやっていたことが、いまやグローバルなレベルで行われている。まさに温故知新。
そして、あらかじめ送信しておくコンテンツは蓄積したデータに基づくレコメンドによって決まるわけだが、これはAmazonが「注文されそうな商品をあらかじめ近くの倉庫に移動させる技術」を研究しているという話を連想させる。
デジタルコンテンツで先行した技術が、やがてリアルな物流にも応用されていくというわけだ。

えーと、だいぶ本題からそれてしまったけど、いまのところこれらの仕組みにライブ配信はフィットしないということ。

今後、どのサービスかはわからないけど、世界的なスポーツイベント……例えばFIFAワールドカップやオリンピック、スーパーボウルなどを全世界に同時配信するならば、その時どんなトラフィック対策がとられるのか。いま多くの技術者たちが知恵を絞っていることだろう。

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