DAZN、F1のオリジナルドキュメンタリーを配信。

F1のシーズンが終わりました。来季の放映権についてはフジテレビからもDAZNからもとくに発表されていないと聞いており、発表され次第すぐにお伝えする予定ですが、今回はDAZNで配信が始まったドキュメンタリー『LUCKY! ~F1界のドン バーニー・エクレストン 光と影』についてです。


F1とプロ野球のシーズンが終了し、サッカーもFIFAワールドカップ開催で中断しています。ライブコンテンツが不足するこの時期に、DAZNはドキュメンタリーの投入を始めています。サッカーでも何本か公開されていますね。


コロナ禍でライブコンテンツが全滅状態となり、一時は経営危機に瀕したDAZNにとって、ドキュメンタリーの強化は至上命題と言えます。今年1月には独自の制作会社「DAZN Studios」を設立したことを発表しており、直近で配信開始された作品はこのDAZN Studiosが手がけたものです。

「LUCKY!」はイギリスの制作会社が2年前から制作を開始しており、DAZN Studiosが途中から参加しています。DAZN独占配信かと言えばそうではなく、日本のほかにはスペイン・イタリア・ドイツ・オーストリア・スイスの計6か国での配信となっています。イギリス・アイルランドではdiscovery+、中南米ではESPNが権利を獲得したとのことで、今後も増えていくものと思われます。

バーニー・エクレストン氏は現在のF1の商業的価値を築き上げた人物であり、運営会社を現在のリバティ・メディアに売却した後に一線を退きました。現在公開中の#1と#2を拝見しましたが、F1世界選手権が始まった1950年からの歴史が彼の視点から描かれています。昔の映像がフルカラーでふんだんに収録されており、それだけでも価値が高いものです。


リバティ・メディアはNetflixにドキュメンタリーを制作させ、主にアメリカでF1の人気拡大に成功しました。この「Lucky!」は、アメリカナイズが進んでいるF1に対する、バーニー氏からのメッセージと言えるかもしれません。それでも映像提供に全面協力しているのが、さすがF1らしい功利主義といったところでしょうか。

DAZNでの配信期限は「2015/12/31」に設定されていました。オリジナル作品ですから半永久的と言ってよいかもしれません。配信対象の6か国のうち、現時点でF1の放映権を持っているのは日本とスペインのみであり、ドイツとイタリアでは来季以降もSky Sportsが権利を持っていますので、この作品と来季の放映権については関係ありません。繰り返しになりますが、発表があれば速やかにお伝えする予定です。

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