格闘技拡大路線のDAZN、次はカナダとポーランドのプロレス。
最近になって世界各地の格闘技団体の放映権を取りまくっているDAZNですが、今度はプロレス団体と相次いで契約です。
まずはカナダに本社を置くImpact Wrestling。日本を含む170か国以上が対象で、複数年契約とのことです。日本の選手も時々参戦しており、より身近な存在になるかと思います。
そしてもうひとつ、ポーランドのPTW(Prime Time Wrestling)。こちらはグローバルが対象で、2023年までの契約とのことです。
PTWの配信は、過去にもDAZNで行われたことがあるようです。ただし、日本を含むドイツ・イタリア・スペインといったDAZNの主要市場は対象から外れていました。今回の契約はグローバルとのことで、事前のテスト的な意味合いがあったのでしょうか。
ポーランドにはDAZNの開発拠点が設けられているほか、買収したEleven Sportsの主要な市場のひとつでもありますので、いささか政治的な香りも漂います。
今年に入ってからの動きをざっとリストアップしますが、これまではMMAやボクシング・ムエタイの団体と契約しており、プロレスはまた毛色が異なります。まぁ、日本でもかつてWWEを配信していたことがありますけど。
- NACIONES MMA (メキシコ)
- HEXAGON MMA (フランス)
- United Boxing Promotions (カナダ)
- Muay Thai For Life (スウェーデン)
- BRAVE CF (バーレーン)
- AFL MMA (スペイン)
- KOK, MMA Bushido, Dream Boxing (リトアニア)
- PFL (アメリカ)
- MF & DAZN: X Series (イギリス)
- IMPACT Wrestling (カナダ)
- PTW (ポーランド) New!!
これらの多くが短期かつ非独占の契約です。DAZNのグローバル展開のためにとにかくコンテンツをかき集める必要があります。グローバルで権利を獲得できるのは比較的小規模の団体に限られますし、独占はなかなか難しいです。
そして、今後の人気や発展性をみながら選別をかけていくのでしょう。あるいは団体そのものを買収したり、統合させたりといった動きがみられるのかもしれません。
これだけいろいろやるなら、日本でもひとつ…と思ってしまいます。小規模な団体がいくらでも乱立しているのですから。ただ、英語コメンタリーを用意する手間はかかります。そのリスクをとってでも…というところが現れると面白いのですが。
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