数字で振り返るABEMAのワールドカップ。

ABEMAを運営するサイバーエージェントが、ワールドカップの視聴データをプレスリリースで出しましたので紹介します。


ただ、肝心な数字はやはり出ていません。ABEMAが株主などに開示している指標は主にWAU(1週間の視聴者数、Weekly Active User)ですが、WAUやDAUに触れている項目もありません。今後の四半期決算資料などで出てくるものと思います。


有益な情報としては、莫大なトラフィックをさばき切ったCDNはアカマイとAWSの2社だったこと。また、試合のアーカイブ配信は年内が無料で、プレミアム会員向けには来年3月末まで提供されるということでしょうか。それ以降も試合の映像を保存しておきたいのであれば、何らかの作業が必要となります。

東洋経済の記事によると、今回のワールドカップの配信でかかった費用については10~12月の第一四半期ですべて計上するとのこと。放映権料だけでなく、番組制作費・広告宣伝費・インフラ整備費などが乗せられることになります。


ABEMAの収益源は広告・プレミアム会員・PPVの3本立てであり、今回知名度を獲得したことでまずは広告料金の引き上げに踏み切るものと思われます。無料と有料の使い分けについては、さっそくプレミアリーグで動きがありましたが、今後もいろいろと組み替えが発生するものと考えられます。最初の賭けには勝ったかもしれませんが、本当の勝負はこれから始まります。

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