将棋・王将戦「囲碁将棋プラス」で配信。ABEMAのPPVも決定。

来年1/8~9に開催される、将棋・王将戦の七番勝負。いよいよ藤井聡太vs.羽生善治戦がタイトル戦で実現することで大きな注目を集めてますが、配信についても大きな動きが出ました。


王将戦の主催者のひとつであり、これまで独占で放送・配信を行ってきた囲碁・将棋チャンネルは、新たな配信サービス「囲碁将棋プラス」を開始しています。


従来の配信サービスである「囲碁将棋プレミアム」が月額990円であるのに対し、「囲碁将棋プラス」は390円とかなり料金が抑えられています。その代わり、コンテンツは限られたものになるとのことですが、王将戦についてはライブ配信あり。第一局については無料配信を予定しています。

「囲碁将棋プラス」のもうひとつの大きな特徴は、YouTubeとニコニコ動画の中にチャンネルが作られることです。従来のサービスではたびたびサーバが不調になることが指摘されていたのですが、これでサーバの懸念は払拭されることになるでしょう。

そして、ABEMAでも王将戦のPPVを行うことが発表されました。第一局は2日間通しで420コイン(504円)に設定されています。囲碁将棋プラスよりも若干お高めという、絶妙なラインの価格設定になりましたが、映像は同じものを使用するとのことで、無料配信があることを考えると第一局については旨みはなさそうです。


ABEMAは王将戦を除くすべてのタイトル戦を配信してきましたが、これでコンプリートを達成することになります。囲碁・将棋チャンネル側としても、ファンの声を冷静に受け止めたうえでこのような決定をしたのでしょう。


とくに両社は仲が悪いというわけではなく、相互に映像を供給していたりもしますので、今後はまた双方向で動きがあってもよいかと思います。

正直、かなり思い切ったなぁ…と思います。囲碁・将棋チャンネル自体はスカパーやCATVで放送しているため、パックセットに組み込まれることで一定の収入は確保できているものと思われますが、その先のひと押しが欲しかったところ。今後のコンテンツ次第ではありますが、今回の一連の決定は大きな刺激になるものと思われます。


かつて、ドコモが提供していた「dTVチャンネル」に「囲碁プラス」「将棋プラス」というチャンネルがありました。こちらは番組表に沿ってコンテンツが配信されており、見逃し配信はなく、ライブ配信もほとんどなかったという記憶なので、名前は同じでも中身はまったく違う、進化を遂げたサービスだと言えます。

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