DAZN、フランスカップを配信。仏本国では交渉難航。

コパ・デル・レイが決まらない一方で、DAZNはフランス・カップ(クープ・ドゥ・フランス)を配信します。以前にも配信したことがあると記憶してますが、復活しましたね。現在のサイクルは2022-23シーズンからの4年間であり、おそらくDAZNも4年契約になるものと思われます。

フランス本国では、公共放送のフランス・テレビジョン(FTV)とbeIN Sportsが権利を獲得しています。昨シーズンまではユーロスポーツだったのですが、beINに交代することになりました。


FTVとユーロスポーツが支払っていた放映権料は年間2,100~2,200万ユーロとのことですが(メディアによって若干異なる)、契約更新にあたっては他の放送局が名乗りを上げることはなく、両局の提示した条件は年間1,500万ユーロと大幅なダウンだったようです。Amazonにも声をかけましたが断られたとのこと。


その後、beINが参加することになり、金額としては以前とほぼ同等で決着したようですが、正式発表されたのは昨年12/6のことであり、だいぶ長引いたことは否めません。

それより少し前にあたる12/1には、リーグ・アンの放映権をめぐってbeINとCanal+がフランスの公正取引委員会に行った申し立てが却下されたと報道されています。リーグとカップは主催者が別とはいえ、beINはこの結果が出るまでは動きにくかったのかもしれません。


リーグ・アンの経緯については過去の記事でまとめていますが、Mediaproが放映権の80%を落札したものの支払いに耐えられず撤退。再入札が行われ、Amazonが落札したのですが、当初の価格よりも大幅に下がってしまいました。


残り20%の放映権を持っているbeINと、サブライセンスを受けているCanal+にとってはMediaproとの競争に巻き込まれて高値をつかまされた形です。この20%についても再入札を行うべきだったというのが両社の主張でした。この両社も一枚岩ではなく、Canal+がサブライセンス契約の短縮を申し出てbeINに拒否されるなど、不協和音が鳴り続けていました。


リーグ・アンの権利は2023-24シーズンまでなので、早ければ今年中にも次回プロセスの入札が行われることになるかと思います。またまた混乱が起きてしまうのでしょうか。

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