祝・川内優輝選手ボストンマラソン優勝
ということで、詳しい映像がないので数字だけでエア分析。2位のキルイ選手とのスプリットタイムをみてみる。
35km地点では、キルイ選手が1:50:49、川内選手が1:52:20なので、その差は約1分半。
しかし、35~40kmのスプリットでは、キルイ選手が17:34と急激にペースダウンしたのに対して、川内選手は16:22と踏ん張った。この時点で差は20秒にまで縮まっている。
そして最後の2.195km。だいたい7分くらいが目安となるんだけど、川内選手は7:16。悪条件の中でほんとよく我慢した。キルイ選手はなんと10:01。ペースダウンにもほどがある。完全に気象条件にやられたという感じ。
結果として、2分25秒の大差をつけて川内選手の優勝となった。
どうもニュースではボストンマラソンが「非公認レース」という扱いをされてるみたいなんだけど、これはあくまでもIAAF(国際陸連)が世界記録を認定するコースとしては非公認扱いしているというだけ。
その理由はコース図を見てもらえればわかるんだけど、西から東への一方向へのルートのため風の影響を受けやすいことと、スタートからゴールまで100m以上下ることが理由。名物の「心臓破りの坂」は32kmすぎにあるんだけど、それを加えても全体的には下り基調というわけ。
ボストンマラソンは6つの大会(東京マラソン含む)で組織される「ワールド・マラソン・メジャーズ」のひとつ。年間チャンピオンも定められているので、おそらく川内くんは秋のどこかのレースにも出てくるだろう。もちろんひとつとは限らないよ。
いまや世界のどの大会でも、本人が手をあげれば招待してくれるレベルの選手。「暑さに弱いから東京五輪は狙わない」と宣言してるけど、すでにMGCの出場権もあるし、もう走りたいレースを好きなだけ走ってほしいという感じ。そして若者の壁となって立ちはだかり、「川内を倒さなければ世界なんて到底無理」という存在になってほしい。
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