DAZNが年間レポートを発表。売上23億ドル、会員1,500万人。
日本での値上げ発表とほぼ同じタイミングで、DAZNは2022年の年間報告書(Annual Review)を発行しています。経営陣が変わったからか、今回の報告書はこれまでと気合いの入り方が全然違います。
現在の契約者数は1,500万人だとしています。昨年買収したElevenの分も加算されており、また国によって料金もまちまちなので単純に評価はできませんが、昨年主要国で続々と値上げを行ったことの反動は感じられません。
DAZNに接続したデバイスの総数は1.3億台以上となっています。1契約あたり8台以上という計算なのでちょっと多いような気もしますが、先の1,500万人という数字も途中で入れ替わりがあるはずですから、のべ人数にするともっと多いんでしょうね。
2022年のDAZNは売上高が前年から70%増加し、23億ドルに達したとのこと。また、p.8~9に掲載されているCFO・Darren Waterman氏のコメントによると、2024年初頭には黒字転換を目指しているとのことです。
2021年のDAZNは営業収益が13.6億ドルの赤字、その他の損失を含めると合計で23億ドルの赤字になったと報じられています。2021年の売上高は、逆算すると13.5億ドルとなりますので、これに13.6億ドルを加えた約27億ドルが、2021年の経費だったと考えられます。
2022年の経費は不明ですが、前年と同等だとしても4億ドルの赤字。ラ・リーガのスペイン国内の放映権が追加されましたが、Movistar+にサブライセンスを出したことで負担は軽減されているはず。あとはEleven側がどうなっているかですね。
度重なる値上げで当然顧客の離反は避けられないのですが、大量の離反が起こらなければ2024年の黒字転換は決して非現実的な話ではないでしょう。
さて、レポートには各国で配信されている主なコンテンツの表があります。ベルギー・ポルトガル・台湾はElevenのものですね。
この下にある「GLOBAL CONTENT」というのが、DAZNがグローバル規模で契約しているものであり、これが今後日本で展開される「DAZN Global」の内容に近くなると考えられます。もちろん、日本ですでに他局が放送しているインディカーはないと思いますが。
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