【考察】「DAZN Global」では何が配信されるのか。
DAZNの値上げと同時に発表された、月額980円の「DAZN Global」プラン。果たして何が配信されるのでしょうか。正式なラインアップの発表は後日になりますが、DAZN公式によるとボクシング・格闘技をメインに、世界のユニークなスポーツが楽しめるものになるようです。
実態としては、その名前の通りDAZNがグローバルの規模で獲得しているコンテンツがラインアップされるものと考えられます。ただし、グローバルではあるものの、DAZNが独占しているとは限りませんし、中にはYouTubeなどで無料配信されているものもあります。メジャーなスポーツよりも知名度が低く、かつ独占でなければグローバルであっても放映権料はさほど高くなりません。だからこそ月980円でも提供できるわけです。
DAZNはグローバルでサービスを展開していますが、プレミアムなコンテンツを提供しているのは日本のほかドイツ・イタリア・スペイン・カナダなど限られた国です。DAZN Globalは、いわば「それ以外の国」で視聴できるコンテンツで構成されることになるでしょう。
手がかりとなりそうなのが、DAZNの記者会見で提示されたスライドです。記者の方が撮影してアップロードしています。また、DAZNが公表した2022年の年間レポートの中にも、グローバルで権利を持っているコンテンツが示されています。
これらの情報や、過去の実績をもとに、DAZN Globalの配信対象となりそうなコンテンツをリストアップします。開催される試合数はまちまちです。リーグ戦もあれば、年1回の大会も混ざっています。
#DAZN の山田副社長は昨年の値上げ後の加入者数について「一定の解約はあったが、想定よりは少なかった」と説明。「際限ない値上げは受け入れられないと思うので、(値上げ以外の)収益の多角化や投資の適正さも大事」とし、放映権の購入や新技術への投資のためにも値上げが必要と理解を求めました。 pic.twitter.com/Ipd2C9Th1v
— 谷口誠(NIKKEI) MakotoTaniguchi (@MktTaniguchi) January 12, 2023
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こんな感じでしょうか。グローバルで比較的安価なコンテンツを獲得する戦略は昨年から強まっており、今後も数は増えてくるものと思います。しかし、数が多くても大事なのは980円という金額に見合っているかどうか。心に刺さるものがあるかです。
ボクシングや総合格闘技のPFL、プロレスのIMPACTあたりはそれなりに訴求しそうですし、エクストリーム系も日本人選手が多く活躍しているのでやり方次第では人気を獲得できるかもしれません。現状では寄せ集めとしか言いようがないのですが、今後スター選手が発掘されて、よりメジャーな大会に挑戦する…といったシナリオが描ければ楽しみも生まれてくるでしょう。
ただ、サービスの設計上、おそらく日本語コメンタリーは期待できず、ほとんどが英語コメンタリーの提供になるものと予想されます。ここはぜひ改善してほしいものです。あとは、日本独自のコンテンツやライブ配信以外の番組をどこまで追加できるか…ということになります。
DAZNの記者会見では「FAST」についての言及もありました。ドイツで始まった、広告付き無料チャンネルのことで、今年中にも日本で始まることが見込まれます。ここにどんなコンテンツを出していくかは、今後の視聴データと戦略に基づいて決定されるのでしょう。
フモフモさん、相変わらず飛ばしてますなー(笑)
まぁ、残念ながら(?)かなり的を射た記事だと思います。今後起こるであろういろいろに期待しましょう。
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