米FuboTVが値上げ。ローカルスポーツが浮上のカギか。
アメリカでネットテレビサービスを運営するFuboTVが値上げを発表しました。「Pro」と呼ばれるパッケージが月69.99→74.99ドルになるなど、おおむね月5ドルの値上げとなります。
またそれとは別にローカルのスポーツ専門局を指すRSN(Regional Sports Network)のオプション料金も値上げされます。RSNが複数視聴できるエリアでは月13.99ドル、ひとつのみのエリアでは10.99ドルで、こちらも5ドルの値上げになるとのこと。
値上げの主な要因はチャンネル追加なのですが、RSNに関しては昨年12月にBally Sports Network(以下Bally)との契約を発表しています。2020年にBallyの前身であるFOXとの契約が打ち切られていたのですが、3年ぶりに復活することとなりました。
この3年のあいだにBallyの経営は厳しくなっており、破綻も懸念されています。コロナ禍もありますが、スポーツ中継のストリーミングへの移行が進み、コストも上昇する一方。Ballyも昨年配信サービス「Bally Sports+」を立ち上げましたが、簡単に状況が好転することはありません。それゆえ、ストリーミングに食い込むためにFuboTVに再度接近をはかったのでしょう。
ネットテレビでは、YouTubeTVが「NFLサンデーチケット」を獲得しました。当然FuboTVも厳しい競争にさらされているわけです。コストはかさむものの、スポーツコンテンツを拡充することがこれらのサービスの生命線となっています。
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