Vリーグ、かつてのDAZN放映権料は年4億円か。

朝日新聞の「GLOBE+」で、スポーツ配信ビジネスの特集が組まれています。どれも読んで頂きたい記事ではあるのですが、当ブログ的には既出の情報も多いので、つまみ食いしながら取り上げていきます。


その中でも、2/14に掲載されたVリーグを取材した記事は読み応えがあるものでした。かつてDAZNと契約していたVリーグですが、その契約が切れた後の現在について触れています。

2016年、DAZNが日本でサービスを開始する前の話ですが、Vリーグと5年契約を結びました。最初は全試合中継でしたが、徐々に試合数が減っていきます。その事情について詳しいことは分かりませんが、試合の興行権をリーグからチームに移したことが要因になっていることは確かなようです。


かつてはひとつの会場で1日2~3試合を行うことが通常でしたが、チームに地域密着の意識を持たせ、ホームタウン化を進めていきます。その方向性は間違ってないと思いますが、これによって1会場での試合はひとつのみとなり、映像製作費は増加することとなります。


放映権料は年4億円程度だったとの記載があります。実際に発表されたわけではなく、Vリーグ機構の損益計算書からの推定とのことですが、当然その中から映像製作費をまかなう必要があり、全試合中継を維持できなかったということでしょう。そして、必然ではありますがこの契約は延長されることなく、20-21シーズンをもって終了します。

今季からはイージースポーツ(旧イレブンスポーツ)と提携して配信を行っています。イージースポーツはプロ野球の二軍中継でも知られる通り、低コストの映像製作にノウハウを持っており、それを活かす形で身の丈に合った運営に舵を切ったということです。


いまにしてみれば、DAZNの評価が甘すぎたのでは…という気がしないでもないのですが、現在の低評価をはね返せるかはVリーグの今後の努力しだいと言えます。記事にも書かれている東南アジアへの放映権販売が実現するといいんですけどね。

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