米Bally Sportsがデフォルトで破綻の一歩手前に。
アメリカのローカルスポーツ局のネットワークであるBally Sports Networkの運営会社、Diamond Sports Groupは目前に控えていた1.4億ドルの利子の支払いを取りやめたとのこと。いわゆるデフォルト(債務不履行)です。
今後30日間の猶予期間が設けられ、債務者との交渉が行われますが、不調に終わればいよいよチャプター11(連邦破産法第11条、日本の民事再生法に相当)の適用が申請され、名実ともに破綻となります。
今後の争点は、Bally Sportsが放映権を購入しているMLB・NBA・NHLなどの各チームに支払いが行われるかになりますが、MLBは万一の事態に備えて放送を引き継ぐ準備をしているとのこと。MLBが自ら運営している「MLB.TV」では、テレビで放送される試合をブロックしていますが、一時的に解除することが考えられます。
これだけの大きなプラットフォームが倒れるわけですから、これからどうなるかを見届けていく必要があります。放映権料のバブルが崩壊すれば、これと同様の光景がいくつも見られることになるでしょうから。
Bally Sportsの破綻によって、ローカルスポーツを束ねるRSN(Regional Sports Network)というビジネスモデルそのものが終焉するという見通しもあるようです。少なくとも現状が行き詰っていることは確かですが、ローカルスポーツの力が衰えたわけでもないでしょう。コストを抑え、身の丈に合ったビジネスに回帰していくものと考えられます。
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