金J & なでしこ、放送なしで落胆の声。

当ブログの限界として、公開されている情報のみを取り扱っている以上、なぜ放映権が獲得できたかを考察することはできても、なぜできなかったのかを考察するのは難しいのです。


最近の例として、なでしこジャパンが参加したアメリカの「シービリーブスカップ」と、Jリーグ開幕戦の「金J」ことフライデーナイトJリーグがテレビで放送されなかった件があるのですが、まぁ限られた情報から想像するしかないわけで。

朝日新聞がなでしこに関する記事を出していました。残念ながら後半は有料記事となっているのですが、少なくともJFA関係者が放送に向けて動いてはいたようです。そもそも国際映像がない可能性も調べてみましたが、アメリカではHBO Maxが全試合をライブ配信していましたので、映像は存在していました。


【追記 2/22 19:30】

JFAのYouTubeチャンネルにアーカイブ映像がアップされたとの情報を頂きました。

平日朝の時間帯はレギュラー番組を視聴する習慣がついているため、特番を入れるリスクが高い…というのは、かつてのコパ・アメリカ(南米選手権)のときにも起こった話です。今回の参加国はアメリカ・カナダ・ブラジル・日本で、日本以外は時差がほぼありません。その点で不利だったことは事実でしょう。


そうなると、あとは値段の問題ということになります。女子サッカーも徐々に人気が高まり、値段も上昇しつつあると聞きます。ただ、シービリーブスカップは以前も放送がなかったと記憶していますので、それだけの問題ではないのかもしれません。


先の朝日新聞の記事では、現地のメディアも日本で放送がないと聞いて驚いたという話があります。日本がワールドカップで優勝した12年前から、明らかに差が広がっていることは認めざるを得ません。


「金J」は2018年に始まった企画で、金曜夜にJリーグの試合を開催することで、従来スタジアムに来るのが難しかった顧客層を開拓する意味合いがあります。また、この時間帯は他の試合は開催されず、DAZNの独占配信になるので、他のクラブのファンや、さらには他のスポーツを観ているDAZN契約者にも目を向けさせる狙いがあります。


主催するクラブ側としては収入減のリスクがあることから、DAZNによるキャンペーンを実施するなどの策を講じてきました。当初は「Powered by DAZN」と銘打ってましたが、現在はこの冠は外れています。


当ブログでは幾度となく触れていますが、DAZNの持つ放映権は有料放送とインターネット配信であり、無料放送は含まれていません。ですから、本来ならば「金J」を無料放送することは不可能ではないはずなのです。何らかの契約によって縛っているのか、それともJリーグが「売らない」ことで結果的にDAZN独占となっているのかは知る由もありません。


そもそも、金曜夜のゴールデンタイムにJリーグを中継して視聴率がとれるのか、という話になるかと思います。川崎vs 横浜MはJリーグの中では黄金カードだとしても、全国中継で話題になるかはまた別の話です。NHKは翌日にFC東京vs.浦和を地上波で中継しましたが、土曜昼間であれば放送できるということでしょう。


まぁ、そのことを必ずしも悲観的にとらえる必要はないかと思います。全国的に話題を集めるのはやはり代表戦であって、Jリーグはそれぞれのローカルで地道に露出を高めていくことが大切です。今後1年をかけて評価されていくことになります。

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