F1、フジテレビとも3年契約を発表。DAZNとの共存固まる。

昨日発表された、F1とフジテレビの放映権契約について正式なプレスリリースが出ました。DAZNと同様3年契約とのことです。例によってF1公式だとうまくリンクが貼れないので下記URLをご参照ください。

https://corp.formula1.com/formula-1-and-fuji-tv-extend-historic-partnership-to-broadcast-f1-in-japan-in-2023/

これによって日本におけるF1中継についてはいったん決着をみたと言えます。昨年までの7年契約が終わる節目ということで、何かが変わるのだろうと漠然と考えていましたが、蓋を開ければほとんど変わってません。フジとDAZNの2社体制が維持され、「F1 TV Pro」の解禁もいったんは見送られました。(来年以降はまだ分かりませんが)


もちろん、内部では金額を始めいろいろ変わっているかと思いますが、外部から見ている限りでは変わらなかったことが最大のサプライズと言えるでしょう。


他国の事例をみても、2社と契約することは珍しく、2社で放送することがあったとしても契約は1社で、もう1社はサブライセンスであることが通常です。そもそも旧FOX Sportsがなぜ2社にライセンスを出したのか…という経緯までさかのぼる必要があるのでしょうが、その理由は正直なところよく分かりません。フジ1社だけでは支えきれなかったと考えるのがもっとも妥当な仮説でしょうが、仮説はあくまでも仮説です。


今回はFOX Sports(現ディズニー)ではなく、F1との直接交渉となりました。プレスリリースを読む限りでは2社と契約し、サブライセンスではないのだろうと解されます。F1側もこれまでの慣行を尊重したと言えます。先のプレスリリースにも"historic partnership"と記載されており、1987年以降続いてきた関係を強調しています。さすが商売上手。


状況証拠的には、DAZNはかなり前の時点で内定していたように思われますが、最終決定には時間を要しました。そして、フジテレビはご存知のように昨日まで時間がかかりました。何がネックになっていたのかは、今後メディアが取材してくれることを期待します。


一部のメディアでは「日本企業は単年契約が多い」なんてことを書いてましたが、5年間当ブログをやっていた者としてはよく理解できない記述です。確かにフジテレビはルヴァンカップでも契約年数を明示していませんし、そういう体質があるのかもしれませんけど、一般的には放映権契約は複数年が通例です。


ともかく、日本のF1ファンとしては引き続き選択肢が提供されることになりました。一部のファンが煽ったりしてますけど、選択肢があること自体が恵まれた環境であることを理解したうえで、これからの3シーズンを楽しみたいと思います。

昨年の暮れに、越年の課題としてあげていたF1、コパ・デル・レイ、WBCですが、ここに来て一気に片付きました。ついでにラグビーW杯も片付きました。ここ数日は怒涛の日々でした。疲れました。休もう。そして、楽しもう。

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