セリエA、国内放映権料↓の危機に契約延長案も。

2024-25シーズン以降の放映権の入札を控えているセリエAですが、入札が低調に終わる懸念が出てきているとのこと。現在はDAZNとSkyが権利を保有していますが、次回サイクルにおいて有力な競争相手が現れておらず、放映権料は現在よりも下がりそうです。

DAZNは権利獲得後に値上げを繰り返し、現在は月額39.99ユーロ(年間契約で29.99ユーロ)に達しています。放映権料が上がるならば、ファンを増やすか料金を上げるかのどちらかしかないわけですが、どちらも限界に近づいていると言えます。


ユヴェントスの会計不正問題がさらにファン離れに拍車をかける可能性があります。勝ち点剥奪で済むならばまだしも、降格処分となればダメージは深刻であり、自らの身を切る覚悟で処分を決めなければなりません。逆にそれが分かってるからユヴェントス側は強気に出られるとも言えます。

現行の3年契約をさらに2年延長するという案も飛び出しました。プレミアリーグはコロナ禍において入札を見送り、現行契約を3年延長する手段に出ています。それに倣えば、金額の減少を防ぐことができます。逆に増えることもありませんが。


イタリアの法律で放映権契約は最長3年までという規定があったのですが、昨年法律が改正されて5年までの契約が可能となっています。しかし、これは新規の契約に対して適用されるものであり、既存の契約にさかのぼって適用されるわけではありません。

そこで、既存の契約についても最長5年までの延長を認める案がイタリア上院に提出されたとのことですが、その後この案は取り下げられたと報じられています。なので、少なくとも現行契約は3年のままとなりそうです。


そうなると、次期サイクルの契約を5年にする案が浮上することになります。これまでは3年サイクルで放映権料を上げ続けることができましたが、今度は一転して防衛策を講じる必要が出てきました。

国内が難しければ、今度は国外に活路を見出すことになります。セリエAは次期サイクルの国外での放映権料を現在の3倍にする目標を立てていますが・・・まずは足元を固めないと前途多難なような気もしますね。

欧州CLの次期サイクルの入札も並行して進んでおり、現在権利を持つAmazonとSkyがそのまま維持しそうと報じられています。裏を返すと、こちらも新規参入が起こらなかったと考えることもできます。各社とも当然ながら使える予算には限りがあり、財布の紐が絞られつつあるというのが現状のようです。

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1コメント

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  • てんてこまい

    2023.03.02 00:17

    全然関係ないですが、井上尚弥vsフルトン戦、5月23日(火)に開催。さいたまスーパーアリーナの予定表に記載されたそうです!