エクアドルリーグ、放映権料トラブルで中断か。

エクアドルのサッカー1部リーグで、先週開催される予定だった第3節の試合が急遽延期になったと、中南米のサッカー情報を紹介する「Goleador」が報じています。日本語でこれだけの情報が読めるとは、なかなかすごいサイトですね。


理由は放映権にまつわるトラブルとのこと。エクアドルリーグの放映権はGolTV(ウルグアイに本拠を置くサッカー専門チャンネル)と、Star Plus(ディズニー傘下)が保有しているとのことですが、Star Plusが突如撤退を表明。GolTVも1社だけでは支えきれないとして撤退してしまったとのこと。

エクアドルリーグは2018年からGolTVと10年契約を結んだのですが、この時にも大きな騒動になったようです。入札に不備があったとしてクラブ側が反発し、裁判所に提訴。これが認められ再入札を実施。DirecTVが落札したのですが、これも所定の要件を満たしてなかったとのことで取り消しに。改めてGolTVに戻ってきたのです。この騒ぎで2018シーズンは開幕からしばらくの間放送がなかったとのこと。


先の記事にはDirecTVの名前もあったので、どういうことかと思いましたが、過去の因縁があるということなのですね。現在はGolTVのチャンネルを放送する放送局の立場として物申しているようですが、もしGolTVに何かが起これば、自らがプラットフォームとして再登板する意志もありそうです。

ともあれ、GolTVと長期契約を結んだことでリーグの財政も安定するかに思われました。しかし、外国企業に放映権を独占させることには反発の声が絶えず、火種がくすぶり続けていたようです。そして、コロナ禍により2020年のシーズンが中断したことでトラブルが再燃してしまうのです。この時にはGolTVが放映権料を予定通り支払うことで決着したようですが、遺恨は残ります。

GolTVの財政難は明らかなものとなり、2021年になると放映権料の支払い遅延が発生するようになります。負債は少なくとも1,000万米ドル以上に達しており、分配金が滞った各クラブはリーグに対して代替案を求めるようになります。

この問題を打開するために、2022年からStar Plusとも放映権契約を結んでいます。しかし、そのStar Plusも1年後にこのようになるわけですから、正直何かがおかしい。リーグ側にも問題があるようにも思えますが、こちらのほうでも引き続き調査するとともに、続報を待ちたいと思います。

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