サイバーエージェント決算。ABEMAの赤字縮小。

サイバーエージェントが発表した第2四半期の決算では、ABEMAを含むメディア事業の売上高が334億円、営業損益が-5億円と発表されました。


これは1億円未満の端数を切り捨ててあり、別の資料をみると334.75億円と-5.99億円と書いてあります。ほぼ6億円じゃないかというツッコミは置いておきましょう。

前期(第1四半期)は売上高が334.85億円、営業利益は-93.56億円でした。売上はほぼ変わらず、利益は87億円改善したことになります。


この87億円の大半は、前期にワールドカップ関連の経費を計上したことで生じたものです。そこには放映権料や番組制作費、インフラコストなどが含まれると考えられます。一説には200億円という報道もあった放映権料ですが、この数字をみる限りではそこまで高くはありません。日経新聞では70~80億円という推定を出していたようですね。

売上高334億円のうち、ABEMA関連は213億円となっており、前期から-4億円となっています。ワールドカップ特需が終わり、広告売上は減りましたが、月額課金(プレミアム会員)の売上は増えたように見えます。


この売上には「WINTICKET」のものも含まれるため、こちらのほうが好調だとの見方もできますが、前々期よりも売上は増えているわけですから、堅調と言ってよいかと思います。

赤字脱出への道筋が見えてきた…という感じですが、そのために必要なのはユーザー数の増加です。ABEMAが公表しているユーザー数はWAU(Weekly Active Users)ですが、ワールドカップ期間の突出した数字を除けば、引き続き右肩上がりの推移を描いていることが分かります。


欲を言えば、ワールドカップ終了後に傾きが急になっているといいのですが、現時点ではそうなっているか判断は難しいところです。コンスタントに2,000万人を記録する状態が望まれます。

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1コメント

  • 1000 / 1000

  • てんてこまい

    2023.05.02 00:12

    そうなんです、ABEMAメディア事業には、「WINTICKET」も含まれており、シェアも拡大しています。インターネット投票におけるシェアの伸びもよいので、確実に利益面でもメディア事業を支えている筈です。事業好調な割に「WINTICKET」をアピールしないのは、それはそれで戦略なのかな?と思っています。