ゴルフさん、あなたもですか。

ゴルフのPGAツアーがディスカバリー社と巨大契約。アメリカを除く全世界の放映権を来年から2030年までの12年間、総額20億ドルで販売する。
ディスカバリーといえばもちろんディスカバリーチャンネルがお馴染みだけど、ユーロスポーツも傘下企業のひとつ。なのでスポーツのコンテンツに手を出すことはごく自然。

また、契約内容には独自のOTTサービスを立ち上げることが含まれている。
無料放送→有料放送→独自のプレミアムサービスという流れでファンを囲いこんでいく戦略は最近いろんなスポーツで導入されているけど、ゴルフもそこに乗ってきたか……と、若干ため息も出てくる。

PGAツアーはPGA(全米プロゴルフ協会)から独立した団体で、ツアーに属する各種大会を束ねている。
その関係で、PGAが自ら主催する全米プロ選手権はPGAツアーに組み込まれてはいるけど、放映権はPGA側にある。同様にいわゆる4大メジャートーナメントの放映権もそれぞれの主催者が管理しており、そこも含めてきちんと束ねてくれると有り難いのだけど。

現在の日本におけるPGAツアーの放送は、予選ラウンドはゴルフネットワークとDAZN。決勝ラウンドは前半がゴルフネットワーク、後半がNHKとなっている。来年はディスカバリー社との交渉になるわけで、この構図がどう変わるのか。

ゴルフネットワークはJCOMのグループ企業であるジュピターテレコム社が運営。ディスカバリーの日本支社にはジュピターテレコムも出資しているので、その関係から放映権は維持されると推測するけど、放映権料の高騰によりチャンネルの料金も値上がりする可能性を見ておく必要はあると思う。

逆にNHKが一部の大会について放映権を手放す可能性も出てくる。そうなるとNHK、ゴルフネットワーク、そして新規のOTTサービスを使い分けて大会を振り分けていく戦略も考えられるだろう。

DAZNについては…せいぜい現状維持ですかね。ただ、DAZNについてはヨーロッパツアーを配信する可能性がある、という記事を以前書いたので興味のある方はそちらをご覧くださいませ。

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