F1モナコGP、地元局との契約終了で全戦自主制作映像に。

今週開催予定だったF1のエミリア・ロマーニャGPは、イモラサーキットの近くを流れる川の洪水により中止となりました。深く心を痛めております。


アイルトン・セナが眠るタンブレロコーナーの背後に川が流れています。そのためランオフエリアの拡幅ができず、あの事故につながったとも言われています。あれから29年、再び自然が牙を剥きました。

さて、来週には伝統のモナコGPが開催されるのですが、今年から新たに3年間の開催契約が結ばれたとも同時に、これまでモナコGPにだけ認められていた「特権」がいくつか廃止されています。これまで減免されていた開催権料が他のグランプリと同額になったのは、このレースが決して特別なものではなくなったことを象徴します。


もっとも、F1に使用されるサーキットは全長3.5km以上という基準があり、モナコはこれを満たしていません。そういう意味での特別さはまだ残っています。

昨年まで、モナコGPの映像は地元のテレビ局であるテレ・モンテカルロが制作していましたが、ここ数年でスイッチングの悪さが指摘されていました。新しい契約ではこれも見直され、F1による自主制作に切り替わりました。


地元局がホスト・ブロードキャスターとなり国際映像を制作するのは以前は当たり前のことで、現在でもこの方式をとる大会は多いのですが、F1はこれで全戦が自主制作となります。


モナコ以外では、2011年までフジテレビが日本GPの映像を制作していたのだそうです。かつてはフジテレビが自ら日本GPの冠スポンサーとなっていたのでその関係でしょうが、それでもフジテレビによる映像制作はF1にも認められるクオリティだったと評価してよいのではと思います。

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