セリエA、国内放映権販売に強気の姿勢貫く。

一昨日のリーグ・アンの話題に続いて、きょうはセリエAの話題です。イタリア国内での次期放映権サイクル(2024-25シーズン~)の入札がここ2~3週間程度で始まるそうで、参加希望者に対して入札公告(ITT)が配布されたとのこと。


現在は3年間で総額28億ユーロ程度とされる放映権料ですが、次期サイクルでは36億ユーロ以上を目標にしているそうです。

3月に書いた以下の記事では、次期入札が低調に終わるかもしれないという懸念をお伝えしたのですが、セリエA側もその後いくつかの対策を打ち出しています。ひとつは従来の3年サイクルだけでなく、4年・5年の契約も可能にしたことです。これは昨年イタリア国内法が改正されたことによって実現しています。


3年間で36億ユーロ(年12億)、4年だと52.8億ユーロ(年13.2億)、そして5年では72億ユーロ(年14.4億)が目標とのこと。長期契約のほうが放送局側としても安定が得られますが、それに見合った対価は求めるという姿勢ですね。

また、従来は2つだったパッケージが8つに細分化されるとのこと。細分化するのはプレミアリーグでも行われている方式ですね。これにより、現在のDAZN・Skyに続く第三・第四の業者が参入する余地が出てきています。


そして、これが目玉になり得るかもしれないのですが、入札が不調だった場合に備えて、セリエAが自ら配信プラットフォームを立ち上げ、直接視聴者に課金する可能性を示唆しています。


すでに昨年の時点でハイライトなどを配信する計画はあったのですが、ライブ配信となるとまた違った苦労があります。DAZNは過去に何度かトラブルを起こし、イタリア当局からも厳しく叱責されましたが、セリエAはそれだけの覚悟があるのか、それとも単なるブラフなのか。直接課金が実現したらサッカー界にとっては画期的なことになりますが…さて。

3月にはセリエAが自らSky Italiaの買収に動くのでは?という報道も。さすがにこれはないだろう…というウルトラC的な手法ですが、大きな出資元が見つかれば無きにしもあらず、といった感じですかね。

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