サウジリーグの4クラブが実質国有化。
サウジアラビアの政府系ファンドであるPIFは、サウジリーグに所属する4つのクラブの株式75%を取得したことを明らかにしました。事実上の国有化と言えます。
- アル・ナスル: ロナウド選手が所属。今季2位
- アル・ヒラル: 現在メッシ選手にオファー中とされる。今季3位。ACLでは浦和に敗れ準優勝。
- アル・イテハド: 現在ベンゼマ選手にオファー中とされる。今季優勝
- 【6/7 10:00追記】移籍の正式発表がありました。
- アル・アハリ: サウジを代表する名門クラブだが今季は2部に降格。来季1部復帰へ。
今季途中から鳴り物入りで移籍してきたロナウド選手には、退団の噂がつきまとっていましたがここに来て残留を発表。また、PIFはプレミアリーグのニューカッスルのオーナーでもあり、今季は4位に大躍進。欧州CL出場権を獲得しています。
上述の通り、メッシ選手やベンゼマ選手へのオファーが報じられており、その他にも20人ほどのスター選手がリストに上がっているとか。総額は10億ドルに達すると報じられており、なんともやりたい放題感が伝わってきます。これで公正が保たれるのかは大いに疑問ですが。
日本はこういうところと同じアジアとして戦っていかないといけないわけです。こういう話になると、なにかと日本の経済力が落ちたという文脈になりがちなのですが、単純にサウジがやりすぎなのでしょう。
もちろん、日本もかつてJリーグでベテランの大物選手を獲得してきた歴史がありますし、アメリカや中国、インド、カタールなどもそれに倣ってきました。「年金リーグ」というあまりよろしくない異名を付けられたりもしました。ただ、今回のサウジの動きはスケールが違いますね。
問題はその先のビジョンにあるわけです。折しもサウジ主導のLIVゴルフがPGAツアーと和解するというニュースが飛び込んできましたが、この巨額投資をどういう形で回収していくのかが問われることになります。
2コメント
2023.06.08 03:09
2023.06.07 02:31