移転計画のアスレチックスに「逆ボイコット」発生。
6/13に開催されたMLB、オークランド・アスレチックスの試合で「逆ボイコット」運動が発生。観客動員が奮わない中で27,000人以上の観客が訪れたとのこと。
経緯については以下のスポニチの記事が詳しいのですが、オーナーの行動に対するファンの抗議活動とのこと。スタジアムの老朽化により近隣の移転先を長年探していましたが、見つからず本拠地をラスベガスに移す計画を立てています。
アスレチックスは「マネーボール」の舞台としても知られますが、もともと資金力に乏しい中でセイバーメトリクスを駆使してコスパのよい選手を獲得することでやりくりしてきました。しかし、他の球団も追随するようになりアドバンテージは失われ、結局のところ資金力を強化しないとどうにもなりません。
昇降格の存在しないアメリカのプロスポーツでは、いくら成績が低迷しても降格するわけではありません。それでいて、放映権料の分配金などである程度の収入は約束されています。ドラフトの上位指名権を得るためにわざと戦力を落とす行為は、NFLやNBAなどでもしばしば見られることです。
こうなると、ファンにできることはオーナーを引きずり下ろすことくらい。「逆ボイコット」をしたところで具体的に何かを得られることはないのでしょうが、それでもなんとかしたいという悲痛な叫びが聞こえてきます。
ちなみにアスレチックスのローカル放映権はNBC Sports Californiaと結ばれており、年間4,300~4,800万ドルと推定されています。破綻したBally Sportsとは関係ありません。
受け入れる側のラスベガスですが、ネバダ州議会が新球場建設に3.8億ドルの予算計上を決定したとのことです。自治体の支援を得られるかもとても大事な要素であり、オーナーだけに責任があるというわけでもありません。
NFLのレイダースもオークランドからラスベガスに移転しています。かつてアスレチックスはレイダースと同じスタジアムを共有していたのですが、今度はアスレチックスも出ていくことになります。今度は別々のスタジアムになるというわけですね。
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