NBA・ジャズもRSNから離脱。地元地上波へ。

NBAのユタ・ジャズは、来シーズンからのローカル放映権を地元ソルトレークシティの地上波局・KJZZ-TVと結んだことを発表しました。CATV等を通じての有料放送から、無料放送に移行します。

あわせて、ジャズの親会社であるSmith Entertainment Groupが新たにメディア企業・SEG Mediaを設立。映像製作を手がけるとともに、10月から自らストリーミング配信に乗り出すことを明らかにしています。

RSN(Regional Sports Network)との契約を打ち切り、ローカルの地上波に移行する流れはNBAだとフェニックス・サンズが先鞭をつけましたが、この動きはBally Sports側の差し止め請求が認められ、待ったがかかっている状態です。さて、サンズとジャズはどこが違うのでしょうか。

まず、ジャズはBally Sportsではなく、AT&T Sports Net(旧FOX Sports Network)と契約していました。現在はWBD(ワーナーブラザーズ・ディスカバリー)の傘下ですが、WBDはコスト削減のためにRSNからの撤退を進めているところです。


そして、KJZZ-TVの親会社は、Bally Sportsと同じシンクレアです。シンクレアとしては、採算が悪化しているBally Sportsの破綻処理を進めつつも、ローカルスポーツの権利をあきらめたわけではありません。


KJZZ-TVは2009年までジャズの試合の中継を行っていたそうです。実はKJZZという名前もジャズにちなんで改名されたものです。2009-10シーズンから当時のFox Sportsと12年契約を結び、その後2年延長したのですが、つまりちょうど22-23シーズンで契約が切れることとなり、AT&T側としてもこれ以上延長する意志はなかったのでしょう。RSNからの離脱が始まるちょうどいいタイミングだったと言えます。

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