バレーW杯、ジャニーズ不在も電通のせい?
9~10月に開催される、バレーボールのワールドカップについて、これまでフジテレビが起用してきたジャニーズのアイドルグループが今回起用されないと報じられています。
さすがに当ブログは芸能関係ではないので、ジャニーズの話については詳しい方に譲りますが、ここ最近の問題が尾を引いていることは充分考えられるところです。当ブログ的には、そもそも今回のワールドカップが従来と異なるという点について取り上げます。
まず、前回までのワールドカップは日本での開催が続いてきましたが、今回はそうならない可能性がありました。今回の開催地は入札に移行したのです。その背景としては、FIVB(国際バレーボール連盟)における日本の影響力が低下したことがあげられます。2018年に日本で開催された女子の世界選手権が数億円規模の赤字を計上したことが起因となりました。
もちろん、他にバレーボールの人気が高まり、多くの資金を提供してくれる国が現れることはバレーボール界にとって悪いことではありません。
コロナ禍により世界のスポーツが止まり、また東京五輪が延期になったことでバレーボールのカレンダーも大きく狂うことになります。そこで出た案が、ワールドカップとグラチャンを廃止し、代わりに五輪予選を開催するというものでした。
結果として、今回のワールドカップは五輪予選を兼ねることになりました。また、五輪予選は同時に3か国で開催されます。つまり、ワールドカップの名前こそ残ったものの、かつての世界最強を決める大会ではなくなっているのです。
正直、なにがワールドカップなのかよく分からない状態になっていますが、日本開催ということで花を持たせたというところでしょうか。そのため、引き続きフジテレビが放映権を獲得しています。
そして、電通の影響力低下もまた一因にあげられます。電通はFIVBと2020年までアジア・中東における代理店契約を結んでいました。他の地域ではIMGが代理店となっていますが、この8年間でIMGのほうが立場が強くなっています。新しい大会としてネーションズリーグを開始し、また公式ストリーミングサービスであるVBTVを立ち上げています。
2021年以降も電通がFIVBと契約したという情報は見つかっておらず、延長されていない可能性があります。日本で国際大会が開催されれば、開催国として電通の出番はあるかと思いますが、ジャニーズを入れ込む余裕はもはやないのかもしれません。
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