酷暑の東京五輪。この時期にやる意味あるの?

今年の夏がこんなに暑いと、当然こういう疑問が出ますわな。屋内競技なら大丈夫でも、屋外競技だとまぁ大変。とくに50km競歩なんて時間は長いしスピード出ないし最悪でしょ。

で、その理由については、もう3年前の記事になるんですけど、これを読んでおけば充分でしょう。そもそも2020年大会に立候補する条件として、開催期間が7月15日~8月31日のあいだに収まることが条件とされていたわけです。

で、散々言われるテレビ中継の話。でも、かつてはアメリカのテレビ局の力もそんなに強かったわけではなかった。というのは、アメリカでは4大プロスポーツなど注目される競技がたくさんあるので、オリンピックの持つ価値自体がそんなに高くないこと。これは、野球のWBCにおける日本とアメリカの温度差の違いなんかと同じ話。

アメリカにおいてオリンピックが注目されるのは一部の競技。金メダルラッシュが期待される陸上や水泳、プロ選手が出場するバスケットポールあたりか。そもそも賞金が出ないオリンピックにプロ選手が出場することは、単なる名誉の問題でしかないわけで。

なので、アメリカで生中継される種目ってそんなに多くない。その他の種目は録画放送になる。日本みたいになにがなんでも生中継、という感覚は向こうにはない。「時間をずらせ」と要求されるのは、当然アメリカでも注目されている競技ってことになる。

ただ、最近はその傾向も若干変わってきたかもしれない。それは言うまでもなくネット配信の台頭。オリンピックはスポーツの見本市であって、集中開催することによって、マイナー扱いされていた競技が脚光を浴びることもあるし、その後のビジネスにもつながっていく。なので、大規模なマーケットであるアメリカの視聴者に「ライブで」観てもらうことの効果は、いわゆるメジャースポーツ以外のほうが期待しているだろう。


まったく関係ない話だけど、やはりオリンピックは巨大化しすぎ。一部の室内競技を冬季五輪に回したほうがいいと思う。ちょうど2年後は、史上初めて夏冬両方の開催地となった北京だし、いくつか移してもいいんじゃないかと。。。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000