まだまだバスクは熱いよ!週末はクラシカ・サンセバスティアン
ツール・ド・フランスから1週間。熱狂冷めやらぬ中、早くも次のワールドツアーが開催される。スペイン・バスク州(バスク語ではエウスカディ)の都市、サンセバスティアン(バスク語ではドノスティア)を舞台にした「クラシカ・サンセバスティアン」だ。
ツールの第20ステージ・個人タイムトライアルはフランス側のバスク地方、いわゆる「フレンチバスク」で開催された。バスク地方は歴史的には長年にわたって独立を保ち続けたが、領土的にはスペイン側とフランス側に分かれてしまった。独自の言語(バスク語)を持つことでも知られるが、バスク語は他のヨーロッパ系言語とはまったく違う文法を持ち、そのルーツはいまだに謎だという。
スペインのバスク州には強い自治権が認められているのに対し、フレンチバスクにはそれがない。すっかり少数民族扱いされている。国境と民族は違う。東西冷戦の終結後、民族が次々と立ち上がっていることは言うまでもない。最近ではカタルーニャ州が独立をめざしているが、もとはバスク州のほうが独立に熱心だった。とにかく熱い民族性を持っていることは、フレンチバスク側の映像からでもよく伝わってくる。
4月にはバスク一周こと「イツリア・バスクカントリー」が開催。このレースはDAZNでも配信された。総合優勝はあのログリッチェ。1週間のステージレースで絶好調だった彼は、ツールでも見事総合4位に入った。コースは全体的に山がちで、谷間谷間に町があるという感じ。そんな風景を画像で見るのは新鮮だったし、そこで勝ったログリッチェは総合系ライダーとして完全にひと皮むけた。
もうひとつ触れておくと、昨シーズンまでサッカーの乾選手が所属していたエイバルもバスク地方にある。バスク一周ではエイバルもコースに組み込まれていたが、実に小さな町で驚いた。ホームスタジアムの収容人数はたった5,000人だそうだ。それなのに一部リーグに所属。サッカーに対する熱狂ぶりがよくわかる。そして、この地形にも関わらず自転車競技が盛んなこともびっくりだ。
こちらが暫定スタートリスト。バスク人の有名なライダーと言えば、かつてはインデュライン。いまはランダやイザギレ兄弟。いまのところ3人ともリストに入っている。ついでにログリッチェも入っている。もちろん全員ツールに出ていたので、体調次第で回避する可能性はあるけど。
この度、全日本自転車競技選手権大会ロードレース2018を実況させて頂きました!
— 足立清紀 (@adachi_kiyoki) July 6, 2018
解説はブリヂストンサイクル飯島誠さん!
日本国内の頂点を決める戦いを、是非ご覧ください!#jspocycle
J SPORTS https://t.co/RzqPh6Ui2g
JSPORTSでこのレースを実況するのは、新顔の足立清紀さん。先日の全日本選手権でサイクルロードレースの実況デビューを果たした。(生配信ではなく後日放送のハイライトのほう)
谷口さんの事務所「スポーツゾーン」に所属とのことで、スポーツゾーンで自転車に携わるのは谷口さん、木下さん(キノッピー)、松本さん(最近見ないけど)に続く4人目となる。まぁいろいろ大人の事情はあるんでしょうけど、DAZNのエースとなったキノッピーに続く存在へと成長してほしい。
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