JLPGA「コニカミノルタ杯」が今年で終了。

コニカミノルタは、JLPGAツアーのメジャー大会である「日本女子プロゴルフ選手権大会 コニカミノルタ杯」の特別協賛を今年限りで終了すると発表しました。1997年以来27年間継続してきましたが、ここで区切りを迎えることになります。


光学・事務機器を取り扱うコニカミノルタは、ここのところ業績が伸び悩んでいました。旧コニカが扱ってきたフィルムはなくなり、旧ミノルタの主力商品だったデジタルカメラからも撤退し、会社として大きく変わらなければならない時期にあって、賞金総額2億円を始めとする負担が重荷になっていたことは間違いないでしょう。

来年以降は新たなスポンサーに代わるものと思われますが、まだ発表されてはいません。そんな状態だからか、どこのメディアとは言いませんけど、さっそく危機感を煽る報道も出てきています。


もちろんスポンサーが決まらず、来年はJLPGAの持ち出しになる可能性もあるのですが、そのあたりは正直分からないことです。企業には浮き沈みがあり、撤退するところもあれば新たに加わるところもあります。1社の撤退をもって、JLPGAそのものの未来をどうこう語るのも変な話でしょう。


ヤフーニュースのコメントなどを見ていると「ゴルフ中継が減った」という声をよく見かけるのですが、今年の試合はすべて地上波またはBSでの無料放送が決まっており、実際には減ってはいません。昨年からインターネット中継が始まったことと、それにともなう騒動のイメージで勘違いしているのでしょう。

もちろん不安がないわけではなく、平均視聴率は昨年よりも若干下がっています。DAZNやU-NEXTを通じてライブで視聴している人がどこまで増えたかは分からず、テレビの力が落ちていることは懸念材料です。


先日はアジア6か国で放映権契約が結ばれたとの発表がありましたが、この契約がJLPGAの財政を大幅に潤すことはないでしょう。JLPGAの決算は一般には開示されておらず、ここ2年間の取り組みの成果を評価するのは難しいものがあります。放映権料によって黒字を出し、選手に還元していくモデルが作れているかというと、現実はまだそこまでには至っていないように見えます。


幸いにも岩井姉妹など新たなタレントが次々と台頭しており、馬場咲希選手のプロ入りも期待されるところです。稼ぐための材料は揃っているのですから、あとはどこまで本気でビジネスに取り組むかでしょう。

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