DAZN、フランス市場に参入。Canal+と提携。

DAZNはフランス市場に本格参入することを発表。また、Canal+と戦略的パートナーシップを結んだことを明らかにしています。

フランスのDAZN内に新たなチャンネル「Canal+ リーグ・アン」が開設され、Canal+が現在保有しているリーグ・アンの放映権(毎節2試合)をDAZNでも観られるようにします。逆にDAZNもCanal+内にチャンネル「DAZN1」を開設し、DAZNが保有する女子サッカーや格闘技などのコンテンツを提供するとのことです。


料金は月額14.99ユーロ(初月は9.99ユーロ)に設定されています。

この提携はさまざまな示唆に富むものです。DAZNは女子サッカーのコンテンツを積極的に集めていますが、女子ワールドカップの開催後にそれらを有効活用していく必要があります。とくに女子欧州CLについては4年契約の3年目。前半の2年は全試合をYouTubeでも配信しましたが、後半は一部に絞る方針です。ここでファンにそっぽを向かれては意味がなく、きちんと収益につなげるためにも提携を活発化させていくでしょう。


リーグ・アンの放映権は今シーズンが区切りであり、今年中には新たな入札が始まる予定です。前回の入札にまつわるゴタゴタはこれまでにも取り上げてきましたが、Canal+は結構な痛い目に遭っており、これを機にDAZNを仲間に引き入れたいのでは・・・という思惑が見えます。

Canal+が持つリーグ・アンの放映権はbeIN Sportsからライセンスを受けているのですが、DAZNとbeIN Sportsの間にも因縁が。フランスのメディア「RMC Sport」によると、さらっとすごいことが書いてありました。赤字に苦しむDAZNが、今年初め頃beIN Sportsに買収してくれないかと打診していたというのです。

Selon nos informations, plus tôt cette année, DAZN s'est rapproché de BeIN Sports pour être racheté. Le groupe qatari a refusé.


本当?と思ってしまいますが、まぁあり得ない話ではないです。数ある投資話のひとつだったのかもしれません。beIN側は拒否したとのことですが、その後DAZNの経営も徐々に立て直しつつあり、魅力に感じているところはあるのかもしれません。


現在のリーグ・アンの放映権の80%はAmazonが持っています。次回の入札でAmazonに対し、Canal+・beIN・DAZNが連合で対抗してくるという可能性も出てきました。

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