リーグ・アン、次期放映権サイクルを5年に。
今年9月に予定されている、フランス国内におけるリーグ・アンの次期放映権入札について、現在の3年サイクルではなく、5年になると報じられています。すなわち、24-25~28-29シーズンということになります。
ブンデスリーガは21-22シーズンからの4年サイクル、ラ・リーガは22-23シーズンからの5年サイクル、同様に来年更新となるセリエAは3~5年のいずれかとなる予定です。プレミアリーグを除く欧州主要リーグでサイクルを伸ばす動きが続いています。
リーグ・アンについては、現在年間5.8億ユーロと推定される国内の放映権料を8億ユーロ、年間7,000万ユーロとされる国外向けの放映権料を2億ユーロにしたいと目論んでいるそうです。すなわち年間10億ユーロが目標となりますが、そう簡単にいくとも思えません。
前回の入札からどんなことがあったかは下記のまとめページにも記しましたが、メインの放映権を獲得したMediaproが新たなテレビチャンネルを開設したものの大失敗となった経緯があります。コロナ禍によるダメージもありましたが、やはり料金設定が高かったことが失敗の主な要因です。
放映権料の高騰は結局のところ視聴者にはね返ってくるのであり、どの国のファンも高い料金負担に悩まされているのが現状です。コロナ禍によって生じた配信サービスへの追い風も止まり、赤字覚悟で積極的な投資を行う余裕がなくなっています。
サイクルが長くなれば安定した収益が得られ、放映権を獲得した企業とも中長期的なパートナーシップを結ぶことができます。放映権料が右肩上がりのうちは3年サイクルで回していればよかったのですが、その流れは(プレミアを除き)止まったと言ってよいでしょう。
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