NHKが「Daily ツール・ド・フランス」を放送できるわけ

ニュースが多すぎてもうブエルタが近づいてきちゃった(^-^; 遅きに失した感がありますがきょうはこの話。


さすがに仕事が忙しいと毎日何時間もテレビにかじりつくことはできないわけで、結局今年もツール・ド・フランスは流しっぱなしのラジオ状態。せっかくの風景もあまり味わうことができませんでした。

そんなときに役立ったのが、NHK BS1で放送されていた「Daily ツール・ド・フランス」。25分間のハイライト版なので集中して観るにはありがたい番組でした。ということで、21ステージ分すべて録画してブルーレイに保存しております。

で、まぁ単純に疑問に思うことは、なぜJSPORTSだけじゃなくてNHKも放送できるのか?というところでしょう。何度も繰り返してますが、JSPORTSはASOと2022年まで「オフィシャル・ブロードキャスター」契約を締結しています。その権利は結構幅広くて、再放送の権利もあるし、ネット配信の権利もあるし、ブルーレイなどの映像ソフトやキャラクターグッズの制作・販売権もあるわけです。

とくに強調すべきなのはネット配信の権利でしょうか。テレビ契約の付帯サービスとしてのみネット配信が認められているわけではなく、単独で配信できるのです。例として、フジテレビのF1中継はテレビ契約している人のみネットでも視聴でき、ネット単独契約の人は視聴できません。対してツールはJSPORTSオンデマンドの契約者も視聴できるし、今年からはAmazonプライムでの配信も始まりました。

ということで本題に戻ると、可能性はいくつかあるのですが、おそらく以下のどれか(または複数)でしょう。

(1) JSPORTSは有料放送の権利を保有しているが、無料放送はその限りではない

(2) JSPORTSはライブ配信の権利を保有しているが、ダイジェスト版はその限りではない

(3) JSPORTSがNHKにサブライセンスを供与している


受信料をとっているNHKが無料放送?と疑問に思う声もあるでしょうけど、いちおうNHKは「公共放送」なので無料放送扱いされております。他の国だと、国営放送もそうですね。直接国民の税金が投入されているか、受信料という形で間接的に投入されているか、その違いでしかありません。

ダイジェスト版の映像はNHKではなくASOが制作しているもの。よく他のスポーツでも「世界●か国、▲億人が視聴!」なんてことが強調されますけど、これは別にライブだけを指すものではなく、こういうダイジェスト版も含むんですよね。そこにNHKがナレーションをつけて放送しているわけです。

さて、今年の放送で気になったのは「映像提供 JSPORTS」というテロップが入ったこと。これ、去年はなかったので、おそらく映像の調達ルートが変わったものと推測されますし、そこにJSPORTSが協力しているわけです。

(1)から(3)のどれが正解かまではわかりませんが、少なくとも無料(?)でツール・ド・フランスが観られるのはよいこと。そして、JSPORTSはライブ中継でどんどん差別化をはかっていくべきでしょう。

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