5大リーグの決着がついてもろもろ雑感(1/2)
【追記 8/16 18:00】
本稿執筆後、WOWOWがラ・リーガの放映権獲得を発表しました。
サッカーのいわゆる欧州5大リーグについて、日本国内における放映権の行方がほぼ固まりました。
プレミアとラ・リーガはDAZN。ブンデスはスカパー。セリエAは両方。そしてリーガ・アンの放送は(開幕時点では)残念ながらありません。
(正確を期すなら、フランスの国際放送「TV5MONDO」がリーグ・アンの放送枠を設けているのでまったくテレビで観られないわけではないのですが)
ということで、今回は昨シーズンは「5大リーグ集結」を謳い文句にしていたDAZNがなぜこうもファンを焦らせる結果になったのか。その理由を考察する記事です。(妄想とも言う)
まぁ要するに、DAZNが全力でCLにぶっこんだ、という話になるのですが。
まず、ブンデスが18-19シーズンからスカパーに移ることは決まってました。DAZNは16-17と17-18シーズンを配信しましたがそれで終了とわかっていたわけで。
また、プレミアとラ・リーガはスポナビライブの撤退によって転がり込んだもの。なので「5大リーグ集結」というフレーズは1シーズン限定。使えるなら使っとけという感じ。
DAZNとUEFAとの契約は昨年6月に発表されているので、CL/ELが配信できる1年後に向けて戦略を練る必要がありました。
会員数が今後増えていく前提でも、やはり予算には限りがあります。CL/ELの配信前に、いかにしてユーザーを獲得し、かつ離反させないか。この1年を「つなぎ」としながら、今後の予算配分を決める必要があります。
プレミアとラ・リーガはスポナビライブからお預かりした権利が残っているので当然配信します。それは移行してきたユーザーに対して果たすべき義務でもあります。
ブンデスは更新しようと思えばできたかもしれませんが、スカパーが大枚はたいてくるのであれば、無理に叩き合う必要もなく。現にスカパーが権利獲得を発表したのはDAZNがCLの権利獲得を発表した翌日でした。
そして残ったセリエAとリーグ・アンは…ファンには申し訳ないけど、そこまで予算を回す余裕はなかったのかと。
ぎりぎりになってようやくセリエAが決まったけど、それだけシビアな交渉をしていたのでしょう。放映権バブルの中、ぎりぎりまで(場合によっては開幕後も)交渉を続ける例は日本だけでなくあちこちにあります。
あと、リーグ・アンについては直前に「おもらし」をやらかしたので、ぎりぎりまで打開案を探っていた可能性はありますし、まだ交渉を打ち切ったとも限らないですね。
「5大リーグ集結」は最初から無理だったけど、4大リーグはまだあり得る…のか?
(続きは今夜公開予定)
【5大リーグ&CLの放映権まとめ】※執筆時点
●CL/EL
・DAZNがプレーオフ以降の全試合 (今季から3シーズン)
●プレミア
・DAZNが全試合 (今季まで)
・JSPORTSが毎節5試合、うち生中継2試合 (契約期間不明)
●ラ・リーガ
・DAZNが全試合 (来季まで)
・WOWOWが最大5試合 (複数年)
●ブンデスリーガ
・スカパーが全試合 (今季から2シーズン)
●セリエA
・スカパーが毎節3試合、うち生中継2試合、1試合は独占 (今季から2シーズン)
・DAZNが毎節最大7試合、うち独占生中継1試合 (契約期間不明)
※カードは被ることがあります。
●リーグ・アン
・開幕時点ではなし
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