5大リーグの決着がついてもろもろ雑感(2/2)

(続きです)

さて、OTTサービスであるDAZNの武器は当然ながら放送よりも多くの視聴データを持っていること。データ分析の結果はどの競技、どのリーグにどれだけの予算を配分するかを決定づけます。

海外サッカーにおいて気になるデータと言えば、まずは世界的なスター選手や日本人選手が所属するクラブの視聴者数(および視聴時間)ではないかと。
そういう意味では5大リーグを配信できた意味は大きく、とくに日本人が多くプレーするブンデス、ネイマールがPSGに移籍したリーグ・アンは貴重なデータ源になったはず。
また、ブンデスは開幕から全試合。プレミアとラ・リーガもシーズン途中から全試合を配信できたので、クラブ単位の視聴者数もがっちり把握しています。

こうしたデータを組み合わせることで見えてくるのは、視聴者は何についてくるのか?ということ。それは選手なのか、クラブなのか、それともリーグ全体なのか。残念ながら我々にはその答えは分からないのですが。

あともうひとつ大事なデータは、(Jリーグも含め)各国リーグの視聴者がどれだけ重複して
いるか。重複率の低いリーグはすなわち孤立しているわけで、ファンには申し訳ないですが重要度は下がります。

さらに他のスポーツとの重複率も当然みているでしょう。サブスクリプション(定額制)サービスの成否は顧客と長期的な関係を築くこと。特定のリーグしか見ない、他のスポーツも見ないユーザーと関係を築くのは率直に言って難しいです。配信がなくなれば確実に去るのですから。

よくTwitterなんかで「●●を配信しないなら解約する」的なツイートを見ますけど、DAZNさん的にはやむなし。配信できるようになったらまた来てくださいね、としか答えようがないのではと。
そういうコアファンにはもっと料金の高いプレミアムサービスに誘導するのが得策。実際にNFLではパフォームグループがリーグパスの代理店をやってて、コアファン向けのサービスにも手を突っ込んでます。

DAZNの強みはリーズナブルな価格。その特性にもっとも合致するコンテンツは各国リーグよりもCL。その獲得は至上命題だったと言えるでしょう。

そして、UEFAとの契約は3年間なので、いまから3年後を見据えた戦略を練らねばいけません。まずは契約更新が最良ですが、CL頼みの一本槍にならないよう、別の槍も必要です。
更新するなら放映権料は上がるでしょうし、その間にプレミアもラ・リーガも契約が切れます。DAZNはやがて「選択と集中」を迫られる時が来るのです。

その場合、もちろん他の競技も含めた全体が対象となるのですが、少なくともJリーグの権利があるうちはサッカーを縮小することはないでしょう。たぶん。

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