サウジ投資ファンド、MMAのPFLに1億ドル出資か。

サウジアラビアの政府系ファンドであるPIFは、スポーツ部門に投資する新たなファンド「SRJ Sports Investments」を設立。その第1号案件として、総合格闘技のPFL(Professional Fighters League)に出資するとのこと。総額は1億ドル以上とされています。


2024年にはPFLの中東部門である「PFL MENA」を設立する予定とのこと。今年からDAZNとの合弁で「PFLヨーロッパ」が始まっていますが、同様に地域単位のリーグを6個ほど作り、最終的には世界王者を決めるトーナメントを開催するという壮大な構想を練っているとか。

「またサウジか」という話なのですが、もはや1億ドルという数字を聞いてもすっかり感覚が麻痺してしまいます。しかし、この話はそれだけにとどまるものではありません、PFLは他の投資家からも2億ドルほどの資金を調達しており、これを使って競合であるベラトールの買収に動いていると噂されます。


総合格闘技(MMA)の最大の団体といえばもちろんUFCですが、その次を争うベラトールとPFLが統合となれば大きなインパクトとなります。UFCも今年WWEと統合しており、格闘技界で大きな業界再編が起ころうとしています。

先ほどはK-1がDAZNと業務提携した話題について書きましたが、DAZNにとってもPFLの放映権を53か国で獲得しており、またベラトールはかつてのパートナーでした(日本では現在U-NEXTが配信)。なので、PFLがベラトールを吸収する形となればDAZNにとってはなかなか痛快なことになりそうです。


また、世界各国の小規模な格闘技団体とパートナーシップを結び、グローバルで放映権を獲得するというDAZNの戦略がここで花開くことになるかもしれません。各国の強豪ファイターがPFLに参戦するという流れができれば、UFCの包囲網となり得るわけですね。K-1はMMAではありませんけど、キックボクシングでも同様の流れができると面白いことになります。

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