アジア大会の中継に憤慨するスポーツファンの方々

インドネシア・ジャカルタで開催されたアジア大会は無事終了。しかし、生中継された種目が少なかったことから多くのスポーツファンから批判を浴びている。
生中継されなかった種目のファンはもちろん、された種目でももっと見たいという声が上がっている。

ならば有料放送でやればいいのか。いや、無料で放送すべきだ。
オリンピックもそうだけど、こういった多くの種目が集まる大会はショールーム的な役割を持っており、とくにマイナーなスポーツにとってはとにかく見てもらいたいと思っている。そのうえで興味を持ってもらえたら、今度は有料放送へと誘導することができる。

しかし民放局はあくまでも広告収入を見込んで契約しているわけで、放送できない種目をネット配信されるのはやはり困る。
今回の放映権について詳細は不明だが、地上波はTBS、衛星波はNHKと棲み分けられており、TBSのほうが多額の放映権料を支払っていると考えるのが妥当。
オリンピックならNHKがもっとも多額なので発言力も大きくなるし、チャンネル数が多いため柔軟な対応もできる。しかし今回はそうもいかなかったようだ。

簡単に言えば、もうこの形態は古いと言わざるを得ない。広告モデルでもいい。実況なしの映像たれ流しでもいい。ネット配信に注力すべきだった。もう視聴者は満足できないのだ。

思えば1980年のモスクワ五輪。テレビ朝日が放映権を独占するという衝撃的な出来事が起こった。結局日本がボイコットしたことでどっちらけになってしまったが、当時は独占することに大きな価値があった。そして、40年近くたった今でもその感覚は抜けていない。

そして次の1984年・ロス五輪からいわゆる商業化路線がスタートし、放映権料は高騰。一局ではまかなえないレベルとなったことは説明するまでもない。

余談ですが、モスクワ五輪の放映権を獲得したテレビ朝日はアナウンサーを増強するために採用人数を増やしており、その中には古舘伊知郎さんや渡辺宜嗣さんなどが含まれる。結果的に人材面ではいい投資だったのかもしれない…ですね。

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