F1日本GP開催延長決定!そしてドイツも
今年でF1開催の契約が切れる鈴鹿サーキット。最近は観客数も伸び悩んでおり、日本人ドライバーは不在。ホンダはなかなか結果を出せない。
こんな事情もあって、日本グランプリは今年で終了という説が色濃くなっていたが、ここにきて交渉がまとまり、3年間の契約延長が発表された。
これでとりあえずめでたしめでたし…なんだけど、一点問題なのはホンダが自ら冠スポンサーになるということ。以前はフジテレビが冠スポンサーをやってたけど、地上波撤退にともないこちらも撤退していた。
鈴鹿サーキット、およびツインリンクもてぎを運営するモビリティランド社はホンダの子会社ではあるけど、本来経営は独立してしかるべきで、これは子会社の赤字を親会社が補填しているのと似た形になっており健全ではない。いわば最後のカードを切ったも同然と言える。
とりあえず3年間延命を果たしたが、その間に次の一手を打ち出さねば結局は死ぬ。正直なところ、事態が厳しいことには変わりない。
さて、これはどこかで見た光景ではないか。そう、かつてのプロ野球球団がそうだった。赤字経営でも親会社が広告費扱いで補填してくれた。だから営業努力をしなかった。
そこに独立採算をめざす企業が登場したことでファンサービスも向上したことは言うまでもない。ソフトバンクやDeNAはすでに黒字転換したと聞く。
さて、同時に来年の暫定カレンダーも発表された。注目されたのはドイツGPの動向。ベッテルなど優秀なドライバーを抱えながらも主催者の資金難により、鈴鹿と同様に終了が囁かれていた。結局延期されたが、来年からマイアミGPの開催が決まっていただけに、こちらも悲観的なムードが高まっていた。
しかし、こちらもメルセデスが冠スポンサーになるという同じ形で存続が決まった。ただしこちらは単年契約。ホッケンハイムはメルセデスの子会社ではないので、日本以上に状況は厳しい。再来年はマイアミと入れ替わってるかも?
近年のF1は金の亡者かというくらい、お金のある新興国での開催を増やしてきたが、要求に耐えられず短期間で消えたレースも多い。
しかし、運営者が現在のリバティ・メディアに代わり、改めてF1というものの商品価値を見直した結果、いま日本やドイツを外すという決断はできなかった。
逆に今年からフランスGPが復活したように、トータルパッケージとしてのF1というコンテンツをどうやって全世界に売り込んでいくかを考えている。この点はもちろん評価したい。
放映権では無料放送、有料放送、そして独自のプレミアムサービスである「F1TV」の三段構えの戦略をとっている。
日本における放映権は2022年までFOXスポーツが保有しているため、すぐに状況が変わるとは考えにくいけど、もしかしたら一部のレースについては地上波放送の復活もあり得るかもね。と、勝手に期待をしております。やはり多くの人に見てもらってなんぼなので。
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