ジャパンカップサイクルロードレースがYouTubeで配信

まずは本題の前に「ツール・ド・東北」の話。よほどの悪天候でなければ、この記事がアップされる頃に開催されているはず。「弱虫ペダル」とコラボしたポスターを見た人も多いのではないでしょうか。

震災復興を祈念するファンライドとして2013年に始まった「ツール・ド・東北」を主催するのは、地元の河北新報社とヤフー。なぜヤフーが?と思う向きもあるでしょうが、もちろんCSR活動の一環ということもありますし、震災復興の状況を全国に伝えるのは日本最大のネットメディアであるところのヤフーがやるべきこと、という意識があるのだろうと思います。

今年で6回目になりますが、目標として掲げられているのは「最低でも10年間開催し続けること」。そして、現在はファンライドとして開催されていますが、将来的にはロードレースを開催したいとのことです。そうなった暁には、世界中の方々に東北の風景を見てもらえることになるでしょう。復興した東北と、まだ傷跡が残る東北を。

それとは裏腹に、先日開催予定だった「ツール・ド・北海道」(こちらはロードレース)は地震により中止となってしまいました。大変残念なことです。

さて本題ですが、10/21(日)に宇都宮で開催される「ジャパンカップロードレース」。去年はJSPORTSオンデマンド限定でライブ配信されましたが、今年はYouTubeのJSPORTSチャンネルでも配信するとのこと。ということは、無料ということでよいのでしょうか?であれば実にありがたいことです。

今年は参加チーム数も増え、将来的にはワールドツアー入りも視野に入れているというジャパンカップですから、これを機にもっと視聴者が増え、スポンサーも増えていってほしいものです。

ところで、どうしても気になってしまうのが中継体制。ライブと収録ではかかる費用が全然違うのですよ。まず中継車を出す必要がある。これはコースの最高地点である古賀志林道に置かれており、カメラから送られてくる画像を受信し、次の中継局に送る役目を果たします。中継局は当然ながらもっと高いところに置かれており、例えば筑波山や東京スカイツリーなんかも使われています。通信衛星を使うこともあります。

さて、問題はどうやってカメラからの画像を受けるか。とくに移動するバイクカメラが問題。場所によっては中継車から死角となって電波が届かない…という事態もあり得ます。もっとも、ジャパンカップは1周10km程度の周回コースで行われますのでそこまでには至らないと思われますが、もしコースの一部だけがいつも映らないなぁ…ってことがあったら、まぁそういうことだと思ってください。

そうなると、期待するのがやはりヘリコプターの登場です。ヘリには空撮と中継局のふたつの役割があります。大きなレースだと低空を飛ぶ空撮用と、より高い高度を飛ぶ中継局用を使い分けたりもします。でも、とにかくお金がかかる。ヘリの航続時間は積載量にもよりますがだいたい3~4時間が目安なので、レース全体をカバーすることはできず、後半だけ登場させるか、途中で交代させるかになります。後者を選ぶとコストも倍になりますね。


これまでのジャパンカップや全日本選手権のライブでヘリを使ったことはおそらくないと思いますので、実現する日が来るのを楽しみにしております。もしワールドツアー昇格をめざすなら絶対にクリアしなければならないところです。

でも、ツール・ド・東北がロードレース化するほうが手っ取り早いのかなぁ。東北の風景を広めるには空撮が必須ですし…あとはヤフーさんの資金力でなんとか頼んます。

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