ブラジルのサッカークラブ、2陣営に割れ資金調達合戦へ。
ブラジルのサッカークラブによる連合・LFU(Liga Forte União)は、今後50年間にわたる放映権収入の20%と引き替えに、総額26億レアル(約790億円)を調達したことを明らかにしました。LFUは1部リーグ(セリエA)の11クラブ、2部リーグ(セリエB)の14クラブの計25クラブから構成されています。
ラ・リーガも同様の形で資金調達したことを覚えている方も多いかと思います。今回の契約は2025年に発効し、50年後の2075年まで続く長大なものとなります。
昨年、ブラジルではLibraというクラブの連合が発足しました。有力どころのクラブが集まったLibraは、リーグの収益分配に不満を抱いており、新リーグの結成をちらつかせていました。LFUはLibraに対抗する組織として結成されています。
Libraは9クラブで始まり、一時は18クラブまで拡大したとのことですが、その後3チームが脱退しLFU側についたため、現在は15クラブとなっています。セリエA・Bあわせて40クラブなので、すべてのクラブがどちらかに属している形です。
LibraはUAE・アブダビの投資ファンドから出資を受けています。対してLFUは主にアメリカの投資グループから出資を受けており、どちらの陣営が強いのか、今後はマネーゲームに発展していきそうです。LFU側は引き続き40クラブでのリーグを継続したい構えのようですが、Libra勢がどう動くか。リーグ分裂の可能性もいまだ残されています。
地球の裏側の話とはいえ、日本もまったく無関係とは限りません。同様の投資話が来る可能性だってあるわけです。秋春制を含めて、Jリーグの将来的な拡大に向けての議論がなされていますが、もしこのような話があったらどうするか。急速に円安が進んだおかげで、海外からの投資が促進されることも充分に考えられます。
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