WWE NXT、全米第5のネットワーク・CWと契約。
WWEは、アメリカ4大ネットワークに次ぐ「第5のネットワーク」と呼ばれる、The CW Networkと「NXT」の放映権契約を結びました。
2024年10月から5年契約。放映権料はメディアによってまちまちです。年間2,000~2,500万ドルというメディアもあれば、3,000~5,000万ドルというメディアも。ただ、少なくとも現在の契約からは大幅なアップを勝ち取ったようです。
CWがスポーツ中継に本格参入したのは今年からで、最初はLIVゴルフの放映権を獲得しました。そのLIVゴルフもPGAとの統合が発表されており、来年は予定通り開催されますが、再来年以降の開催は不透明な状況です。もっとも、統合に向けた協議はいっこうに進捗が見られないのですが、それはまた別の機会に。
その後、CWはカレッジのフットボールやバスケを放送したり、ShowtimeやParamount+で放送・配信されていたNFLの情報番組「Inside the NFL」を引き継ぐなど徐々に力をつけています。2025年からはNASCARの下部シリーズである「NASCAR Xfinity」も放送予定です。
CWは若者層にアピールする戦略をとっているとのこと。若者のテレビ離れが進んでいるとは言っても、若者には購買力があり、広告主も若者をターゲットにしているところが多いのです。バブル崩壊が囁かれ続けるスポーツの放映権市場ですが、若者に支持される競技は今後も伸びていきます。
先日、スマックダウンがNBCユニバーサルに移動することが発表され、残りはRAWということになります。以前にも書いた通り、ESPNやAmazonの名前があがっています。年内には決着するものと考えられます。
CWは、WWE以外にもNWAというプロレス団体と交渉していたようです。NWAは各地のプロモーターを束ねる統括組織で、自ら興行を行っている団体ではないとのこと。おそらく二股をかけていたのでしょうが、思わぬ大物が先に釣れたことになります。
なお、日本では最近ABEMAがWWEと契約を結びましたが、NXTについては移管されておらず、引き続きWWE Networkでの配信となっています。こちらは新たな動きがあればまたお伝えします。
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