【残念】シリア戦の放映権交渉、2日前にブレイクか。

本日開催されるワールドカップ2次予選・シリアvs.日本戦ですが、今朝の段階でも放送局決定の知らせはもたらされませんでした。


日本代表戦がテレビでもネットでも放送・配信されないとなると、何年ぶりの事態になるのか、ちょっと記憶がありません。2009年1月のアジアカップ予選で代理店との交渉が成立しなかった出来事がありますが、その時も代理店が自ら運営するサイトでPPV配信されています。


当時の記事によると、テレビの生中継が消滅するのは11年ぶりとありますので、1998年に放送がなかった事例があるようです(未確認)。当時はさすがにネット配信はないでしょうから、25年ぶりの非常事態となります。ちなみに、当時の代理店だったMP & Silva社は経営破綻し、現在は存在していません。

今回のシリア戦を取り扱っている代理店についてはこれまで不明でしたが、森保監督の前日会見に代理店のCEOを名乗る者が現れたと、スポーツ各紙が報じています。その人によると、先週の時点で日本側が提示した条件を受け入れたが、2日前になって交渉が破綻したとしています。また、法外な金額を提示したとの情報を否定しています。


金額について、スポニチでは「2日前に一方的に30~40%の減額を要求された」と書かれていますが、報知では「18年ロシアW杯アジア予選・シリア―日本戦が行われた当時より30~40%ほど下がった」と書かれており、メディアによって食い違いが見られます。


もちろん、片方の当事者の発言だけを鵜呑みにすることはできません。契約はサインするまで分かりません。サインされなかったという事実が残るのみです。

その代理店ですが、ドバイに本拠を置く「The PRO Company」であることが明らかとなりました。報道されているCEOの名前や顔写真が一致しているので、間違いないかと思います。正直なところ、筆者もこの名前は聞いたことがありませんでした。


Webサイトを見る限り、中東では実績のある代理店のようで、今回のシリアだけではなく、他の中東の国とも取引をしているようです。取引先のところに、電通やテレビ朝日の名前が書かれていたのには苦笑してしまいました。


最初にかなりの高値を提示してくるのは海外ではままあることです。放映権は生モノのようなもので、試合が近づくとその価値は急激に落ち、始まってしまえばほとんどなくなります。今回は残念な結果となりそうですが、毅然とした態度で交渉した実績が残ったことは前向きにとらえるべきでしょう。

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