コパ・アメリカの放映権が電通へ。そしてMP&Silvaの落日

来年6月に開催されるサッカー南米選手権(コパ・アメリカ)について、放映権や商標権、ゲーム化権といったすべての商業権を電通が獲得したと発表。しかもグローバル。
電通と聞いただけでアレルギーが出てしまう人もいるかもしれないけど、すでに日本が招待されているコパ・アメリカだけに、これで招待を受諾することは確実ではないかと。日本戦は当然地上波で放送されるだろうし、他の試合についてもBSでカバーされることを期待する。

2011年には東日本大震災により招待を辞退したという経緯があり、いまこそ恩返しがしたい。またヨーロッパではUEFAネーションズリーグの開始によってテストマッチが組みにくくなったため、強豪とアウェーで戦える場は貴重なものとなっている。

さて、もともとこの権利は3月にMP & Silva社が獲得していたもの。しかし、既報の通りセリエAなどに対して未払いを起こすなど、その経営状況に疑問がわきおこっている。
そして、今回のこの発表はMP社の信頼が完全に失墜したことを意味すると言ってよい。
今後MP社の破綻が近づくようであれば日本にも影響がどんどん出てくる。例えば、MP社は来年開催される世界野球「プレミア12」の権利を持っているが、はたしてどこへ行くのだろうか。

そして、先にも触れたUEFAネーションズリーグの日本向け代理店もMP社。残念ながら開幕節はどこも中継しなかったが、この状態だとなかなか動きにくい。
さらにEURO予選とワールドカップ予選までパッケージされているのだから、さらに事態は厄介だ。UEFAもMP社も相当ふっかけてくることが予測されるので、まだまだ神経戦が続くことになりそう。

まぁ、本当に破綻しちゃったらさらに混乱しそうな気もするので、うまく泥舟から逃げ出してほしいなぁ…と願うばかりです。

なお、南米サッカー連盟(CONMEBOL)はパフォームグループと合弁会社を設立しており、こちらはコパ・リベルタドーレスとスダメリカーナを取り扱う。
これらは来年からDAZNで配信される可能性が高まったと言えるでしょう。もちろん高値で手をあげるところがあれば別ですが。

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