英女子サッカーにブラックアウト撤廃の動き。
プレミアリーグのイギリス国内での次期放映権が決着し、次は女子サッカーで動きが始まっています。現在はFAが運営している女子スーパーリーグ(WSL)と、2部のチャンピオンシップ(WC)が、来シーズンから独立した組織での運営に移行するとのことです。
当然ながらと言いますか、こういった体制の変化の裏には放映権が絡んでいるわけです。現在はSkyとBBCが保有しているWSLの放映権は、来シーズンから新たなサイクルとなり、年明けにも入札が予定されています。
プレミアリーグの次期放映権は4年67億ポンドとなりましたが、WSLの放映権料は年間800万ポンドにしか過ぎません。新体制によって少しでも価値を上げたいところですが、そのための目玉として、いわゆる「3pm blackout」のルール撤廃を目論んでいるとのこと。イギリス政府も前向きなんだそうです。
3pm blackoutとは土曜午後3時キックオフの試合の放送を禁止するルールです。この時間はビッグクラブの試合を観るのではなく、地元のクラブを応援したり、また自らや家族・友人がプレーするための時間だというわけですが、そもそも女子の試合は想定に入っておらず、一律に適用するのはいかがなものか?という理屈のようです。
3pm blackoutはプレミアリーグの次期放映権においても継続されます。EFLも撤廃に向けて動いていましたが、結果的には継続を決めています。今回の案については、プレミアもEFLも、そして現在の放送局であるSkyも難色を示しているとのことですが、時間も限られる中でどんな決着がはかられるのでしょうか。
次回の入札にはTNT Sportsが関心を示しているとのこと。もし3pm blackoutの撤廃に成功すれば、他の試合が中継されていない時間帯をいわば独占できることになります。中継される試合数も大幅に増えることでしょう。
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