INEOSがマンUに参画。レッドブルは自転車チーム買収。

イギリスの石油化学メーカー・INEOS(イネオス)は、マンチェスター・ユナイテッドの株式25%を総額12.5億ポンドで取得。同時に男女のサッカーチームの管理責任者となることを発表しました。


INEOSはここ数年でスポーツへの関与を強めており、F1・メルセデスのスポンサーや、自転車チーム(イネオス・グレナディアーズ)のオーナーを務めています。陸上ではマラソン・キブキプチョゲ選手の2時間切りへの挑戦をサポートしました。

ここのところサウジアラビアの攻勢がすさまじく、人権問題を覆い隠すための「スポーツ・ウォッシング」であるという批判が出ています。INEOSも環境問題と絡めて「グリーン・ウォッシュ」だとする批判がありますが、マンUにしてみたらイギリス国内の資本が参加してくれるのはありがたいと言ったところでしょうか。


さて、INEOSがチームを保有する自転車のほうでも新たな動きが。レッドブルが、ドイツの自転車チーム「ボーラ・ハンスグローエ」の株式51%を取得したと発表しています。

ボーラとレッドブルは昨年から共同で若手育成プロジェクト「レッドブル・ジュニアブラザース」を開始していましたが、チームそのものの買収へと発展しました。レッドブルについてはもはや説明不要です。自転車ではマウンテンバイクやダウンヒルなどに参画してきましたが、ロードレース界にも本格進出です。


INEOSは、その前身であるチーム・スカイ時代も含めてロードレース界で一時の栄華を築き上げましたが、最近はやや勢いを失っているところ。そこにレッドブルの巨大資本が挑んでくることになります。


正直、ビジネスとしての基盤が脆弱な世界ですので、年間数十億円の予算を投入すればかなりの成果を得ることができるでしょう。今年から移籍するログリッチ選手とともに念願のツール・ド・フランス制覇を狙います。そのためには優秀なアシスト選手の獲得も大切です。

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