ラーム選手LIVに電撃移籍。PGAとの統合は暗礁?

今年のマスターズ覇者であるジョン・ラーム選手がLIVゴルフへの移籍を発表。契約は3年以上で、移籍金は3億ドルとも6億ドルとも言われているとか。


LIVは今年6月にPGAと電撃的に和解し、2025年以降にツアーの統合を計画しているのですが、その最中にこのような引き抜きが行われるというのは、両者の亀裂を象徴していると言わざるを得ません。

ラーム選手は来年から始まる予定だった「TGL」のメンバーにも名を連ねてましたが、LIV移籍の発表前にTGLから脱退しています。TGLはPGAと良好な関係を築いていましたので、両方に参戦することは最初から無理でした。


そのTGLは、建設中の会場で事故が発生したことにより来年の開催を断念しています。もしこの事故がなければ、LIV移籍はどうなっていたのでしょうか。

PGAとLIVの交渉期限は年内と言われています。クリスマス休暇を考えると、実質的にはほとんど猶予がありません。期限が延長される可能性もありますが、このまま破談になる可能性も出てきています。


PGA側としては、LIVのバックにあるサウジマネーとはまた別の投資家を呼び込むことを考えており、それをちらつかせることで交渉を優位に進めたいようです。LIV側の今回の動きはそれに対する意趣返しといったところでしょうか。札束で殴りつけることしかできないのもまた悲しい所です。

和解によって両者が起こしていた訴訟はすべて取り下げられていますが、年が明けるとまた訴訟合戦になることも充分考えられます。もし将来両者が統合されたとしても、すでにLIVから多額のマネーを受け取った選手と、そうでない選手との溝は埋めようにありません。

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