いちごつながり?J3・テゲバ宮崎の経営権が移動。
J3リーグに所属するテゲバジャーロ宮崎は、現在の親会社である「エモテント」が持つ株式すべてを「宮交シティ」に譲渡すると発表しました。
宮交シティは宮崎市内でショッピングモールなどを運営する会社であり、その親会社は不動産運用などを手掛ける「いちご」です。いちごはテゲバジャーロのスポンサーであるとともに、Jリーグのトップパートナーでもあります。スポーツでは、ウェイトリフティングの三宅宏実選手が所属していることでも知られます。
エモテントは福岡の会社であり、通販事業のほか、福岡の苺「あまおう」を使ったスイーツを販売する「伊都きんぐ」を展開しています。いわば、いちごからいちごへ経営権が移動した形なのですが、いちごの社名は果物ではなく「一期一会」が由来とのことです。
いちご側からもプレスリリースが出ており、ホームスタジアムの指定管理会社「ライチパーク」の全株式も取得したとのこと。将来的には宮崎の地元企業や自治体にも株主になってもらう構想を示しています。
今シーズンはJ3で19位と降格の危機に追い込まれただけに、経営体制の立て直しは必須と言えます。その点では、スポーツへの理解と地元への理解を持ち合わせたところに譲渡というのはいい方向ではないかと思います。
Jリーグでは秋春制の話題がどうしても大きくなってしまいますが、海外から資本を呼び込むための施策、いわゆるビッグクラブを作ることと、地方創生はどうしても相反するものとなりがちであり、人口減少社会において地方のクラブがどう生き残っていくのかを、自らクラブを運営しながら検証していくというのは大事な姿勢です。
また、J3は来年DAZNでの配信がなくなる見込みということで、どんな放送・配信になるかが不透明なところです。今年の実績をみると、NHKで3試合(生中継)、テレビ宮崎で3試合(録画)が放送されていたようですが、もっと中継が増えることを期待します。
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