オセロで快挙達成。オセロとスポーツとAIと。

最近ニュースが多くてやや乗り遅れ感がありますが、世界オセロ選手権で11歳の福地啓介くんが史上最年少で優勝する快挙。
帰りの飛行機の機長が前記録保持者だったことも話題となった。
オセロはスポーツか?ちょっと煽りっぽい見出しをつけてしまったけど、筆者の見解としては完全にスポーツ。囲碁も将棋もみんなスポーツだと思ってます。

ところで、これらのスポーツに共通するのがAIとの共存。囲碁も将棋もすでに人間の名人がAIに敗北しており、いまは人間が研究のためにAIを活用する時代となっている。

オセロについてはそれ以前から人間はAIに勝てなくなっている。また、盤面を6×6に小さくすると、必ず後手が勝つことが証明されてしまっている。なお、公式ルールである8×8ではまだ証明されていない。

将棋も囲碁も証明はされていないが、統計上先手が有利であることはわかっている。将棋はプロ棋士の対局だと53:47くらい。また、囲碁は最初から後手に「コミ」というハンデが与えられている。

ただ、これらのスポーツは人間がやるから面白い。先手後手のバランスも、新しい戦法が開発されれば逆転する可能性がある。そして、個性あふれる棋士たちの生きざまをもっと注目してほしい。

また、AIについては人間に勝ったことで所期の目標を達成した。これらのスポーツには「偶然性がない」「すべての情報が公開されている」という共通点がある。つまり限定された条件における問題解決を研究していたわけで。

なので今後は、偶然性が存在し、一部の情報が隠されているゲームの研究へとテーマが移行する。例としてはトランプを使うゲームや麻雀、バックギャモンなど。

本来、AIは不確定要素のある問題を解決に導くための道具なのだから、その方向に進んでいくのは当然と言える。

人間どうしが対戦する限り、これらの魅力が色褪せることはないだろう。そしてもう一度言わせてください。福地くん、本当におめでとう。

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