FIFA、来年もクラブW杯に替わる新大会開催へ。

現在開催中のクラブワールドカップは今大会で終了し、2025年から4年に一度、32クラブが参加する新たな大会としてリニューアルされることがすでに決まっていますが、FIFAは現行の各大陸王者が集まる大会についても、来年以降継続して開催することを決定しました。


新たな大会名は「FIFAインターコンチネンタルカップ」。クラブW杯の前身であるトヨタカップの、さらに前身である大会名が復活した形です。


開催国枠がなくなり、6大陸の王者によるトーナメントとなります。また、従来は準決勝からの登場だった欧州王者は決勝戦からのスーパーシードとなります。準決勝は2024年12月14日、決勝は12月18日に開催予定とのことです。

もともと、現行フォーマットの大会は2020年で終了し、2021年から新フォーマットに移行する予定でしたが、コロナ禍の影響もあって2025年からに延期されています。なので、2021年以降の現大会はおまけというか、惰性みたいなものです。スポンサーが付いて儲かるのであれば開催する、といったところでしょうか。


それゆえに放映権の販売も低調であったことは否めません。将来的な展望がないのですから、複数年契約も見込めず、今回の大会は基本的に単発での契約だったと考えられます。来年以降継続的に開催するということであれば、また改めて複数年サイクルで契約をやり直すことになるでしょう。


日本での放送が決まらなかったことについては、いろいろな憶測が飛び交っているのですが、おそらくは時間帯も悪く、かつ単年で将来の展望も見えない状態では、いくら浦和レッズが出場するといっても簡単には手を出しづらいと言ったところでしょう。それでもスポンサーが集まれば可能性はあったのでしょうが。

さて「FIFA+」は今回のクラブワールドカップをライブストリーミングで視聴できる国のリストを発表しました。これをみると、今回の出場国は日本だけでなくイギリス・ブラジル・メキシコ・ニュージーランドの名前も含まれています。逆に含まれていないのはエジプト・サウジアラビアの2か国だけです。


このリストに含まれていない国では放映権が販売されていると言えます。中東とアフリカについては一括で販売されているものと考えられますが、まぁ少ないですね。欧州の主要国だとイタリア・フランス・ポルトガルはないようですが。

ただし、その逆は必ずしも正しくありません。例えば、イギリスではTNT Sportsが契約したことが報じられています。こうした国では非独占で販売されているのでしょう。一般的に独占よりも非独占のほうが放映権料は安くなります。独占にするだけの価値を感じていないといったところでしょうか。


クラブの大会は基本的にそのクラブのサポーターが盛り上がるもので、国全体が盛り上がるというわけではなく、その評価が現れています。一方で、放映権は基本的に国単位で販売されるものです。価格は入札や個別交渉によって決まるので、国によっても当然異なってきます。なので、どこどこの国では放送されているのに、日本で放送されていないのはおかしい、といった単純な比較はできないことに留意する必要があります。

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