クラブW杯の今後に暗雲。コパ・アメリカは2年連続開催?

アフリカのルワンダで開催されたFIFAの理事会。来年開催される女子ワールドカップの賞金が倍増されるなどの発表があったが、他にもいくつか注目ポイントがある。
ワールドカップのプレ大会として開催されてきたコンフェデ杯を廃止し、代わりにクラブワールドカップを従来より規模を拡大して開催するという案は、UEFAの抵抗にあい結論が先伸ばしされた。

もともとトヨタカップを発展的解消し、クラブワールドカップにする構想自体にもUEFAは反発していた。理由は単純でクラブの負担が増すから。1試合ならまだしも、2試合やらなきゃいけないし、他の大陸など相手にしてられないというプライドもある。でも最終的には押しきられる形となった。

今回の案が通れば、クラブワールドカップは4年おきの開催となる。ならば他の年はどうするのか。トヨタカップの復活か?来年3月に開催されるという次の理事会での議論が注目される。

この話題は日本におけるクラブワールドカップ、そしてACLの放映権問題にもつながっていく。結論が持ち越しになったことで、少なくとも来年は従来の体制が維持されそうだが、水面下ではいろいろと動きがあるに違いない。

そして、もうひとつのポイントはEURO(欧州選手権)とコパ・アメリカ(南米選手権)を同一年に開催するということ。つまりコパ・アメリカは来年と再来年の2年連続で開催されることになりそう。そして、同一年になる以上、それぞれの王者どうしが対戦する場が設けられることになるだろう。こちらはトヨタカップの国別代表版といった感じですね。

もっとも、2年がかりでワールドカップ予選をやっている南米なので、移行するにはスケジュール調整がめんどくさそう。10か国総当たりの方式を変えざるを得なくなるかもしれない。

日本が招待されている来年のコパ・アメリカについては、電通が放映権を含む各種の商業権を獲得したことは既報の通り。もし再来年も継続して獲得できれば、大きなビジネスチャンスが生まれることになる。

UEFAネーションズリーグに象徴されるように、親善試合を公式戦に変えることでレベルの高い試合を増やす方向性が進む。放映権の一括管理を目指すという事情も絡む。

この流れは時差の問題があるアジアにとっては明らかに不利な状況だ。とにかくアジアは広すぎる。それもこれも勝手にアジアとの境界線をひいたヨーロッパのせいだ…というのは、以前にも書きましたね(^-^;

ともかく、日本代表の強化にあたってはもっと知恵を絞る必要があることは確かです。遠征を増やすのはもちろんとして、他にもなんとかならんのかね。

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